巨人・菅野、日本シリーズへ万全の態勢 中13日で5回無四球1安打零封締め

[ 2020年11月15日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4-5DeNA ( 2020年11月14日    横浜 )

巨人先発の菅野は5回零封で日本シリーズへ向けて好仕上がりを見せた(撮影・島崎 忠彦)
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 三塁方向に顔を向けるほど、意識的に軸足に体重を乗せる。巨人・菅野は丁寧に「確認作業」をしながら、球威、制球ともに抜群の仕上がりを見せた。5回2死まで完全。中13日の間隔を空け「もう一度振り返って最善の投球フォームにということ。この期間もいろいろ試した。今のベストだと思う」と調整した。予定の5回まで無四球で1安打無失点。1週間後の日本シリーズ初戦に臨む。

 昨年は度重なる腰痛で9月16日に離脱。CSファイナルステージを回避し、ソフトバンクとのシリーズ4戦目に登板した。6回1/3を4失点で敗れ、屈辱の4連敗。今季最終戦後には、ファンの前で「パ・リーグに一泡吹かせたい」と宣言した。

 オフに腕から始動する新フォームに改造し、プロ野球史上初の開幕投手からの13連勝を達成。軸足に体重を乗せることで球速は増し、腰の負担も軽減した。この日までの調整期間でも、投球フォームを改めて見直した。「周りにはヤンヤ言われましたが、結果で数字で証明することができた。いろいろな人に感謝を伝えたい」と区切りを迎えた。

 チームが逆転サヨナラ負けで15勝目を逃したが、2点台だった防御率を1・97とし、3年ぶりの1点台に乗せた。最多勝と勝率1位にも輝いた数字との闘いを「試練」と言ったエースは、「まずは初戦を取ってチームを勢いづけたい」と、プロ8年目で自身初の日本一へ向かう。(神田 佑)

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