藤川球児「清原さんは恩師の一人。生き方を教えていただいた」 あの対決を経て学んだ勝負の世界

[ 2020年11月15日 20:27 ]

(左から)藤川球児、清原和博氏
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 今季限りで現役引退した阪神・藤川球児投手(40)が15日放送の関西テレビ「藤川球児 最後の勝負 密着15年 引退直後に独占激白」(後4・00)に出演。西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏(53)との対戦についての思いを語った。

 VTR出演した清原氏は藤川のストレートについて「なんでバットに当たらないのかな。球速は150キロから153キロぐらいだったと思うけど、それより速いピッチャーを僕は簡単に打つことができました。でも、藤川投手の150キロはバットに当たらない。それが自分でも悔しくて」と振り返った。また、「何度も藤川投手の投げてる姿を見ましたけど」と現役の時に研究していたことを告白。「一回セットポジションに入って、息を一回フッと吹いて、三塁側を見て」と、藤川投手の仕草を今でも事細かに覚えている清原氏に、藤川は「よく覚えてるな。凄いな」と驚いた。

 2005年4月21日の巨人―阪神戦。大差が付いた試合展開の中、7回2死満塁でフォークを投じた藤川に対して、空振り三振を喫した清原氏は厳しい言葉を発した。清原氏が「僕が『おっ!』と思うようなストレートじゃなければ、そこまで感情的にならなかったと思う。でも、ゆくゆく考えれば矢野監督がサインを出している。そこを全然忘れてました。矢野監督に言うべきでした」と笑顔で語ると、藤川も「良いじゃないですか。お互いに良い表情ができてうれしいですね」と笑った。

 藤川は清原氏との対戦について「清原さんも『気』の出てる打者。物凄く打席でオーラがあって」と語りつつ「フォークボールを投げて、試合には勝ったけど野球選手としてピッチャーとして勝負に負けたんじゃないか。自分の中で情けないんじゃないかという思いが生まれた」と、当時の対戦を振り返った。そして「清原さんが勝負に生きた人だったので、その生き方を教えていただいた。自分の恩師の一人です」と感謝した。

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2020年11月15日のニュース