藤川球児が振り返る、22年のプロ野球人生――清原氏が語る“対決”の真相とは

関西テレビの特番「藤川球児　最後の勝負　密着15年　引退直後に独占激白」に登場する藤川球児　（C）関西テレビ
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　関西テレビは、今季限りで現役引退した阪神・藤川球児投手（40）を特集した「藤川球児　最後の勝負　密着15年　引退直後に独占激白」（15日後4・00）を放送する。恩師である元阪神コーチの山口高志氏（70、関大アドバイザリースタッフ）との出会いや、清原和博氏（53）との対決の真相が明かされる。ナレーションは阪神ファンの俳優・渡辺謙（61）が務めた。

　11月10日の巨人戦（甲子園）で22年間のプロ生活にピリオドを打った藤川。引退試合翌日の11日、関西テレビが密着した15年間の映像とともに、はじめて自らプロ野球人生を振り返った。

　18歳でドラフト1位入団した藤川。しかし初勝利まで4年。その後も結果はついてこなかった。そんなとき出会ったのが、当時2軍投手コーチだった山口高志氏。藤川にフォーム改良をアドバイス。故障しがちだった藤川が、不屈の精神で何度も鍛え直した体が支えとなり、才能開花。分かっていても打てない“魔球”と言われたストレートができ上がった。ライバルと戦うたびに輝きを増したストレート。“火の玉ストレート”の名づけ親である清原氏が、藤川との対決の裏で、これまで語られなかった真相を明かす。

　さらには、メジャー挑戦、右ひじ靭帯断裂による手術、地元・高知の独立リーグでのプレー、再び阪神へ復帰など、関西テレビが密着した15年間が映像でよみがえる。

　ナレーターの渡辺は「誰よりも野球を愛し、誰よりも阪神ファンを愛した男、藤川球児を追いかけたドキュメント、そのナレーターを務める事、誇りに思ってます。お疲れさま」とコメントを寄せた。

　引退試合翌日、藤川は「現役を引退して初めて取材を受けて、これまでの映像を見ても、不思議な感覚。選手の自分と今ここにいる自分が違いすぎて、表現するのが少し難しい。昨日で終わっちゃったんだなってところです」と心境を明かした。また山口氏、清原氏らの映像を見て「これからたくさんの方に十分に時間を使ってゆっくり、お礼を伝えに行くので、待っていてください」と話した。さらに視聴者には「藤川球児という選手に、（皆さんが）どういう思いを抱いていて当時どういう風に思っていたか、自分には分からないのですけど、当時の思い出や印象など、どういう感情を持ってもらってもいいので、楽しんでいただけたらなと思います。僕もどんどんどんどん次に進んで、その姿を見せられるよう頑張ります」と締めくくった。