巨人・坂本の“尼崎のオカン”も歓喜「ええ男が好きやから、結婚せんといてほしい」

[ 2020年11月9日 05:30 ]

巨人・坂本 2000安打達成

坂本が少年時代から通う「理容マロ」を営む芹川敏恵さんと、プロ入り後に撮った2ショット
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 アットホームな雰囲気にあふれる兵庫県尼崎市にある「理容マロ」。坂本が小学生時代からプロ入り後も通っている理髪店で、芹川敏恵さん(68)が夫の寛行さん(69)と営んでいる。「おばちゃん」「勇人」と呼び合い、身内のように慕う「第二のオカン」が、坂本の素顔や思い出を語ってくれた。(企画・構成 青森 正宣)

 本塁打を打つたびに坂本のLINEにメッセージが届く。「ええとこで打って最高や!」「やるやん!一番、男前や!」。送り主は、地元・尼崎市の「マロのおばちゃん」だ。

 「“頑張るわ”とか、スタンプで毎回必ず返信をくれる。(9月9日の中日戦で)3打席連発を打った時は試合後15分くらいで来た。よっぽどうれしかったんやろなって。いつもやったら30分以上してからやから」

 1年目から続くお決まりのやりとりを笑顔で話してくれた敏恵さん。巨人の主将が、やんちゃ小僧だった頃から散髪に訪れた店内には坂本グッズがズラリ。2年目までつけていた背番号61のユニホームや初めて書いたサイン色紙まである。

 坂本のオーダーは常にお任せ。「私が勝手に切る。“絶対に気にいるようにしたるから”って。パーマもかけたことあるで」。高校時代は丸刈りも「冬休みとかに帰ってきてちょこっと伸びたら、裾を刈ったり。何も文句言わへん」と笑う。

 今年はコロナ禍で実現できていないが、昨年までは年数回、甲子園で巨人戦を観戦。「私を見つけると、ニコッと笑って“おばちゃーん”って走ってきてくれる」。お店でもテレビでチェックは欠かさない。営業時間はナイターが始まる午後6時まで。デーゲームのときは坂本の打席では一度手を止める。「誰も文句言う人はおれへん。何か言うたら、もう来んといてって言うから」と、どこまでも勇人第一主義だ。

 レギュラーに定着した頃、坂本が初めて車を買った。「見たいと言ったら、東京からわざわざ友達と運転して2人で来てくれた。やさしい。人情深いんよ」。ほれ込む理由だ。

 「ええ男が好きやから、結婚せんといてほしい。もしするなら賢い人と結婚してほしいわ」。大好きな勇人の活躍と髪形と色恋を気にしながら、祝福のLINEを送り続ける。

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