日本一5度の名捕手・ロッテ・細川が引退発表 「投手の球を受ける時間が大好きだった」

[ 2020年11月9日 15:28 ]

ロッテ・細川
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 ロッテから戦力外通告を受けた細川亨捕手(40)が9日、今季限りで現役を引退することを発表した。

 ベストナインに2度輝いた名捕手はロッテ球団を通し、「ファンの皆様、19年間、応援頂き、ありがとうございました。入団した頃はこんなに長くプロの世界でやれるとは思ってもいませんでした」とコメントした。

 西武、ソフトバンク、楽天、ロッテの4球団でプレーし、5度の日本一を経験した優勝請負人は「私は捕手としてボールを受けて投手を把握する作業を大事にしていたので、ブルペンで投手のボールを受けている時間が大好きでした」と打ち明ける。ロッテでは2年間のプレーとなり、今季の1軍出場はかなわなかったが「マリーンズでの思い出は昨年6月8日の巨人との東京ドームでの交流戦でバント処理を三塁でアウトにしたことです。自分もまだこんなプレーが出来るんだと我ながらビックリしました」と振り返った。

 「捕手の醍醐味(だいごみ)は1回まで9回まで、そして3連戦のプランを練って試合を作ること。それがうまくいった時は本当に充実感がありました。西武、ソフトバンク、楽天、ロッテの4球団でいろいろな方に本当にお世話になりました。感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございました」。

 ファンに感謝を伝える最後の言葉まで、どこまでも捕手らしかった。

 細川はこの日、引退選手特例として出場選手登録された。日本ハムとのレギュラーシーズン最終戦(ZOZOマリン)の試合終盤に出場する予定。

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2020年11月9日のニュース