共栄大の右腕・小向が150キロ連発 スカウト「本当に面白い投手」

[ 2020年11月9日 12:07 ]

第16回関東地区大学野球選手権大会 1回戦   共栄大1―0白鴎大 ( 2020年11月9日    横浜 )

力投する共栄大先発の小向(撮影・河野 光希)
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 第16回関東地区大学野球選手権大会は9日、横浜スタジアムで開幕した。共栄大(東京新大学野球連盟1位)が1―0で白鴎大(関甲新学生野球連盟2位)を下し、1回戦を突破した。今大会は「横浜市長杯」の名称で知られ、毎年上位2校が明治神宮大会に出場するが、今秋の同大会はコロナ禍で中止が決定している。

 共栄大の小向直樹投手(3年)が持ち味の速球で白鴎大打線をねじ伏せた。オーバースローのフォームから最速150キロを4度計測した直球に切れ味鋭いスライダーを組み合わせ、8回3安打無失点の快投。4回、先頭打者に二塁内野安打を許すまでパーフェクト投球を続け、直球の球威が落ちた後半は変化球を増やす配球に切り替え好投を続けた。8回は2死二塁のピンチを招くも、2番・山田和を左飛に打ち取り、ピンチを切り抜けマウンドを降りた。

 視察した中日・八木智哉スカウトは「投球スタイルを確立できている。上から叩けていて、真っすぐはもちろんいいが、変化球も途中まで直球と同じ軌道で来て打者の手元で落ちている。日本人というより、海外の選手にタイプとしては近い。枠にはまらない、本当に面白い投手。1年あるので、まだまだ伸びると思います」と評した。

 打線は白鴎大の先発左腕・山田啓の緩急を使った投球に苦しみ、0―0で延長タイブレークに突入。10回に2番手・佐藤が無死一、二塁を無失点に封じ、6番・浪江のサヨナラとなる左前打で投手戦に勝利した。 

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