早大・小宮山監督男泣き 就任2年目で初V「奇跡が起きた。人生で一番感動した」

[ 2020年11月9日 05:30 ]

東京六大学野球最終週最終日   早大3―2慶大 ( 2020年11月8日    神宮 )

<慶大・早大>インタビューで涙する早大・小宮山監督(撮影・河野 光希)
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 就任2年目で初優勝を遂げた小宮山監督は、インタビューで恩師の石井連蔵氏が野球殿堂入りを果たした年の優勝であることを振られると、声を詰まらせた。「石井さんの墓前に良い報告ができる」。サングラスの奥には涙があふれた。

 60年秋の「伝説の早慶6連戦」を指揮した石井氏と慶大・前田祐吉氏が今年1月に野球殿堂入りした。それから60年。優勝を懸け、ともに無敗で臨んだ早慶戦で初戦は早川が完投し、この日は9回2死から逆転した。05年にロッテで日本一を経験し、メジャーのマウンドにも立った小宮山監督をして「奇跡が起きた。人生で一番感動した」と言わしめた。

 コロナ禍で、勝ち点制ではなく2回戦総当たり、ポイント制となった今季。全校の心がけで感染者を出さず閉幕したことを指揮官は「全てのチームが勝者」と称えた。神宮球場での胴上げやちょうちん行列も自粛。大学施設で関係者のみによるささやかな優勝報告会が開かれ、ナインの手で3度、宙に舞った。

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2020年11月9日のニュース