九産大 有終連覇!3回野口先制ソロ 最後はMVP船越が締めた

[ 2020年11月9日 05:30 ]

九州大学野球選手権決勝   九産大2―1日本文理大 ( 2020年11月8日    福岡市・SGマリンフィールド東浜 )

<日本文理大・九産大>2年連続優勝の九産大はマウンドで歓喜の輪を作る
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 九産大が有終V!決勝が行われ、福岡六大学秋季リーグ優勝校、九産大が野口恭佑(きょうすけ、2年)の先制ソロ本塁打などで2点を挙げ、日本文理大(九州地区大学野球リーグ北部優勝)の追撃を、好救援の左腕・岩田将貴(4年)ら5投手の継投でかわし1点差で逃げ切った。九産大は2年連続9度目の優勝。

 「勝って終わろう」を合言葉に心をひとつにした九産大が有終の美を飾った。競り合いを制して2年連続9度目のV。優勝校が出場する明治神宮大会がコロナ禍で中止され、大久保哲也監督は「目標を失ったが最後は九州一でと気持ちを切り替えてくれた」。集中力を切らさなかったナインを称えた。

 序盤のピンチを乗り越えた。先発・谷口が右親指の爪を傷め3四球を与えて初回2死満塁で降板。救援の1年生・楠本も2回に満塁の危機を招いた。だが3回から2年・荒木雅が「これまでずっと頼ってきた4年生を勝利で送り出したいと全力で腕を振った」と7回途中まで5三振(1失点)を奪った。1点差となった7回1死二塁は阪神育成ドラフト1位の左腕、岩田が後続2人をピシャリ。8、9回は秋季MVPの船越と、4年生2人が締めた。

 打っては3回に2年・野口が「真っすぐを狙っていた」と先制ソロ弾。7回は3年・荒木誠が「バットの先っぽだったがいいところに落ちた」と左前打で加点し、4年生と下級生が力を合わせた。
 コロナ禍で約100人が居住する野球部寮では自室以外でのマスク着用、互いの部屋に出入りしないなど「寮内ガイドライン」を作製。大久保監督が寮に寝泊まりし順守を徹底し、リーグ3連覇に続くシーズンの掉尾(ちょうび)も勝利で飾った。

 ▼日本文理大・中村寿博監督 最後に最高の環境で試合ができて良かった。1点差とはいえ、まだ超えられない部分があると感じた。

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2020年11月9日のニュース