ロッテ 4年ぶりCS進出!井口監督 熱弁16分48秒「崖っ縁で最高のパフォーマンス」

[ 2020年11月9日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ8―2西武 ( 2020年11月8日    ZOZOマリン )

4回2死、勝ち越しとなるソロ本塁打を放った藤岡に沸くロッテベンチ (撮影・白鳥 佳樹)
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 ロッテは8日、0・5ゲーム差の3位西武とのCS進出争いの直接対決で勝ち、4年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。井口資仁監督(45)が8投手をつぎ込む執念継投。今季残り1試合、119試合目でリーグ優勝したソフトバンクへの挑戦権を手にした。

 今季119試合目。試合後の井口監督は、報道陣の質疑に16分48秒も答えた。普段は5分ほどで切り上げるが、穏やかな笑顔が全てを物語っていた。

 「選手たちは崖っ縁で最高のパフォーマンスを出してくれた。今年はつないで、つないでというのがマリーンズの野球。本来の野球を取り戻せた」

 勝てばCS進出決定、負ければ残り1試合で再び自力CSが消滅する大一番。指揮官は「最初からつないでいくと決めていた」と先発・小島を2回2失点で降板させ、3回から継投策に打って出た。

 同点とした4回からは、今季初救援の岩下を投入し、2回1/3を無失点。6回途中から唐川、7、8、9回はハーマン、沢村、益田とつないだ。執念の8投手リレー。「一年の集大成」とし、西武との直接対決で全てを出し尽くし、3回以降は無失点に封じた。

 10月4日、岩下の新型コロナウイルス陽性が判明した際には、首位ソフトバンクと2ゲーム差。8選手が感染し、濃厚接触者を含めて計13選手が離脱し、チームは急降下した。感染は責められない中で岩下は「責任を感じていた」と胸の内を明かす。チームの雰囲気も重かった。

 今月4日には一度、自力CS進出が消滅。ここで指揮官が動いた。翌5日のソフトバンク戦で、井口監督自ら試合前の円陣に参加。「神様を味方にするくらい攻めていこう」。ここから3連勝でCSを決めた。昨年は3位争いしながら残り10試合を3勝7敗で、CSを逃した。指揮官は「10月はきつかったと思う。昨年もCSに行けるかというところで敗れた。2つ乗り越えられたのでCSが楽しみ」とナインに目を細めた。

 次なる目標は10年に実現した「下克上での日本一」だ。守護神・益田は「僕らは失うものはない。下克上したい」と宣言。どん底からはい上がってきた男たちは強い。 (横市 勇)

 ▼ロッテ藤岡(同点の4回、決勝の右越え4号ソロ)入ってくれと願うだけだった。ホークスに勝って、必ず日本シリーズに出たい。

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