阪神・球児 有終マウンドには守護神で上がる 10日巨人戦へ金村投手コーチ「一番似合う場所で」

[ 2020年11月9日 05:30 ]

11月5日のヤクルト戦後にグラウンドでファンに手を振っていた阪神・藤川 (撮影・後藤 大輝)
Photo By スポニチ

 球児に最高の舞台を――。

 阪神・金村暁投手コーチ(44)が8日、藤川の「引退試合」となる10日の巨人戦での「守護神起用」を示唆した。加えて同日先発の青柳晃洋投手(26)は偉大な先輩に勝ち試合で登板してもらうための力投を誓った。

 「球児さんの引退試合はもちろんですが、ビハインドでマウンドを降りてもいい試合はないので、当然、いい形でつなぎたいと思います」

 藤浪とともに甲子園球場で調整後、言葉に力を込めた。同じ右腕でも藤川とはポジションも投法も全く異なるものの、投球面以上に学んだのがプロとしてのあり方だ。

 「プロ野球選手としての姿勢であったり、取り組みというものを教えていただき、常々、その教えは頭に置いています」

 自身にとっても今季最終登板となり、あと4回1/3で一つの目標だった規定投球回数に到達する。「シーズンが始まる前から意識して投げてきましたし、いつも言っていることですが、自分が投げる試合は全て勝つつもりで投げているので」。恩返しの意味も込め、しっかりと勝ち試合をつくって見せる。 

 投手指名練習に参加した金村投手コーチは藤川の起用法について「球児が常に守ってきたポジションで、球児に一番似合う場所で投げてもらおうと思っています」と最終回での投入を示唆した。青柳のみならず、投手陣が総力を挙げてバトンをつなぎ、背番号22に有終マウンドを用意する。(山添 晴治)

 《来場者にはポスター配布》阪神は10日の巨人戦の来場者全員(1人1枚ずつ)に配布する「藤川球児選手 メモリアルポスター」を発表した。あわせて当日に予定する引退セレモニーで藤川の登場時に「光の演出」を実施することも発表した。球団公式アプリ内で引退セレモニー限定として「タップ de イルミネーション」の選択が可能になり、藤川が登場した際に起動すれば、スマートフォンの画面がカラフルに変化する。球場外で観戦していても、アプリを使ってリモート参加することができる。

続きを表示

この記事のフォト

2020年11月9日のニュース