梨田氏が退院 コロナ闘病50日 医療従事者に感謝「球界への恩返しは私の使命」

[ 2020年5月21日 05:30 ]

梨田昌孝氏
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 元近鉄、日本ハム、楽天監督で、新型コロナウイルスに感染していた野球評論家の梨田昌孝氏(66)が20日、入院先の大阪府内の病院を退院した。

 50日間の闘病生活を経て退院した梨田氏は、所属事務所を通じて「何よりもまず、私の命を救ってくださいました医療従事者の方々には深くお礼を申し上げます。皆さまのおかげで私は一命を取り留めることができました」とコメントした。

 重度の肺炎で3月31日に入院。一時は集中治療室(ICU)に入り、人工呼吸器を装着するなど予断を許さない状況だった。4月17日には一般病棟に移るまで回復。球界関係者やファンの激励の声は届いていたといい、「意識が戻りましてから、皆さまの温かいご声援を知りました。皆さまの存在が、一日も早い復帰に向けて私の背中を押してくれています」と感謝した。

 入院中は不整脈の治療も受けていた梨田氏は、今後は自宅で静養。体力の回復に努め「プロ野球が開幕しスタジアムに歓声が戻ることを心待ちにしながら、現場での仕事復帰を目指す予定です」。さらに「救っていただいたこの命を大事に私の役割を果たしてまいります。医療従事者の方々の懸命な治療への敬意と感謝を胸に、今後は微力ながら社会への貢献をしていきたい。今回のことを通じて、球界への恩返しは私の使命であると感じております」と語った。


《梨田氏の闘病経過》
 ▼3月25日 自宅で倦怠(けんたい)感を訴える。
 ▼同30日 呼吸困難の症状。
 ▼同31日 重度の肺炎で大阪府内の病院に入院。ICUに入る。
 ▼4月1日 PCR検査で新型コロナウイルスの感染が判明。
 ▼同14日 人工呼吸器が外される。
 ▼同17日 ICUから一般病棟に移る。
 ▼同22日 食事をとり始め、病院内で歩行訓練も行う。
 ▼5月6日 PCR検査で、初めて2度続けて陰性となる。不整脈の症状が出ているために治療とリハビリを継続。
 ▼同20日 大阪府内の病院を退院。

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2020年5月21日のニュース