日本ハム・小笠原ヘッド「野球を終える球児でも、先につながるものある」

夏の甲子園、地方大会中止

小笠原道大ヘッドコーチ兼打撃コーチ（球団提供）
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　日本ハムの小笠原ヘッド兼打撃コーチが、夏の甲子園への道を断たれた高校生に「自分の成長という思いの中で、一日一日を過ごしていってもらえるといいのかなと思う。そういう一日の過ごし方を経験するのも凄く大事」とエールを送った。

　暁星国際時代に甲子園経験はない。高校通算本塁打は0本で、注目された選手では決してなかった。2年夏こそ千葉大会決勝に進んだが、3年夏は初戦敗退。それでも「先へ行くため、野球からは離れなかった」という。

　「甲子園は目標になるもので、中止はとても残念。ただ、高校3年で野球を終える球児であっても（これからの時間が）その先につながるものはある」

　小笠原コーチの場合は高校野球を終えても練習に打ち込み、社会人のNTT関東で殻を破ってプロ入りへの道を切り開いた。通算2120安打をマークし、378本塁打。生涯打率.310は歴代9位だ。甲子園が全てではないと感じさせる名球会スラッガーは「目標を漠然と考えても、何をどうしたらいいか分からない人もいると思う。先々のことや目の前のことを総合的に考えていくと、形付いてくるのではないかと思う」と助言した。