MLB、コロナ対策案を修正へ シャワールーム使用許可など

[ 2020年5月21日 23:11 ]

 大リーグ機構(MLB)が選手側に提出した67ページに及ぶ新型コロナウイルス対策案に関して、複数案が修正される可能性が高まった。米スポーツサイト「ジ・アスレチック」が21日(日本時間同日)、報じた。

 文書を実際に確認した5球団の幹部の指摘として取り上げ、定期検査の増加、シャワールーム、ハイドロセラピープール、屋内打撃ケージの使用許可が主な変更点だという。

 シャワールームに関しては選手同士が密集することが問題視されているため、ある球団幹部は「シフト制にすれば論理的。シャワールームのサイズによるが、1度に3人ずつなど」と指摘。ハイドロセラピープールは「温冷療法が受けられないことは選手にとって問題。ルーティンの非常に重要な部分」という声が挙がっており、プールの水は塩素消毒されており問題ないとした。

 屋内打撃ケージ利用に関して草案では屋外を推奨したが、記事では「酷暑の時期には空調が効いた屋内ケージの方が快適」と説明。シャワールームやハイドロセラピープール同様にシフト制にすることで、密集は避けられるとした。

 対策案の文書には1日2回の検温のほか、ハイタッチ禁止、唾吐き禁止、グータッチ禁止、シャワールーム使用禁止など様々なルールが盛り込まれていた。全30球団は15日にこの文書を受け取り、今週末までに何らかの回答が期待されている。また、この対策案はメジャーリーグの全30球団が本拠地に置く全ての州知事や政府関係者にも送付されているという。記事は最後に「今後も大幅に変更点が出てくる可能性がある。最初の草案は出発点であり、“生きた書類”と考えるべき」と説明した。

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2020年5月21日のニュース