星稜で準優勝のヤクルト・奥川「今までの努力は無駄にならない」

夏の甲子園、地方大会中止

星稜時代の奥川恭伸投手
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　昨夏の甲子園でエースとして星稜の準優勝に貢献したヤクルト・奥川は球団を通じて「本当に残念な気持ちでいっぱい。3年生の気持ちを考えると、開催してほしかったというのが率直な気持ちでした」と素直な心境を吐露した。高校時代にともにプレーしたり、対戦した選手も大勢おり「今までの努力は無駄にならないと思います。頑張ってほしいです」と語りかけた。

　自身は4度出場し、プロへの扉を開くきっかけとなった思い出の舞台。母校の出場が決まっていたセンバツが中止になった際には「（後輩は）かわいそう。でも、切り替えて。出られないチームじゃないので、夏に出てほしい」と後輩を思いやっていたが、またも新型コロナウイルスに夢が奪われた。

　ヤクルトはきょう21日からチーム練習が再開し、奥川も打撃投手など、より実戦的な練習に入っていく予定。後輩たちの無念を心に留めながら、一歩ずつ階段を上っていく。　（黒野　有仁）