八田会長、独自大会は「自主性にお任せする」「財政的な支援もする」

夏の甲子園、地方大会中止

第102回全国高校野球選手権大会の中止について、インターネットを通じて記者会見する大会副会長の八田英二・日本高野連会長(代表撮影)
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　日本高野連は20日、新型コロナウイルスの影響が各地に広がる中、オンラインで第102回全国高校野球選手権大会の運営委員会と理事会を開き、8月10日から予定していた夏の甲子園大会と、その出場権を懸けた地方大会の中止を決め、発表した。

　【日本高野連・八田会長に聞く】
　――開催中止の判断について。 　「春のセンバツ大会に続いて夏の大会中止を伝えるのは断腸の思い。球児の安全確保が最優先課題だったが、新型コロナウイルスでこれを担保できるとは言えなくなった。練習環境も差があり、全国の部員がベストコンディションでかつフェアな状況ではない」

　――開催可否決定は先延ばしできなかったか。 　「センバツ大会が中止になり、春の都道府県大会、地区大会も中止。3年生最後となる夏の大会は実現したかった。しかし（政府の）緊急事態宣言の対象も広がり、期間も延びて休校や部活動停止となった。39県で宣言は解除されたが、再開の見通しが立たず、このタイミングで判断した」

　――各都道府県が独自で地方大会を行うことについて。 　「それぞれの都道府県高野連独自の判断、自主性にお任せする。102回大会をする上で集めた情報、専門家の知見、アドバイス、ガイドラインなどがあるので相談に応じるし、限界はあるかもしれないが、財政的な支援もする」