ソフトB・今宮 高校球児の思いも背に開幕へ「死に物狂いで勇気と希望を与える」

[ 2020年5月21日 05:30 ]

打撃練習する今宮(球団提供)
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 ソフトバンク・今宮が20日にペイペイドームで行われた練習後にオンラインで報道陣に対応。夏の甲子園大会中止で夢の舞台に立つ機会が失われた球児たちを、全力プレーで勇気づけると誓った。

 「ショックの大きさは並大抵ではないし、変えられるものではない。(球児へ)伝えられるもの?ない。想像もできない。簡単に言葉を発することができない出来事。“言葉がない”というのが言葉ですね」

 取材に応じたのは夏の甲子園中止の正式決定前。中止が検討されているという一連の報道を目にしていた今宮は、球児を思いやって話した。さらに「高校野球は夏、甲子園に向けて2年半、頑張るところ。個人としては何らかの形でやらせてやってほしい」と代替大会開催も希望した。自身は09年夏に大分・明豊の投手兼遊撃手として8強入り。「甲子園があったから、夏、冬のしんどい練習を頑張れた」。原点である高校時代を振り返りながら話した。

 一方でプロ野球は最短で6月19日の開幕を目指している。この日は投内連係、シートノック、打撃練習などで調整。前日19日には左腕・川原が登板したフリー打撃を行い、「体はずっと動かしているので問題はない。先が見え出しての(投手との)合同練習で、いい練習を、いい状態でやれている。あとは実戦の中で、早く慣らせていけたら」と話した。

 球児の思いも背負う特別なシーズン。「全試合に出場し、死に物狂いで勇気と希望を与えられるようにフルで戦う」と覚悟を決めた。

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2020年5月21日のニュース