球児たちに残酷な夏…尽誠学園・菊地主将、コメント出せず

[ 2020年5月21日 05:30 ]

夏の甲子園、地方大会中止

甲子園球場外観(撮影・後藤 正志)
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 高校球児にとっては、あまりに残酷な中止決定だった。今秋ドラフト候補で、昨夏の京都大会決勝でサヨナラ負けした京都国際の早真之介外野手と釣寿生捕手が本紙の電話取材に応じた。早は「この夏に借りを返すために指導者、仲間と苦しい時間を過ごしてきた。言葉で表せないぐらい悔しい気持ちでいっぱい。どういう形でもいいので、試合をやって終わりたい」と心情を吐露。釣も「本当にショック」と声を絞り出した。

 今春選抜大会に出場を決めていた尽誠学園の菊地柚主将は書面でコメントを出す予定だったが、野球部長がメールで「心が取り乱れ、コメントが出せる状況にありません」と説明。ショックの度合いの大きさを示した。鳥取城北・吉田貫汰主将が「小さい頃から(出場を)夢に見ていた。みんなで甲子園でやりたいという思いがあったので、やりきれない」とこぼせば、倉敷商・原田将多主将も「これまで頑張ってきた3年生と甲子園を目指せないことを思うと本当につらい」と肩を落とした。敦賀気比の岡村匠樹主将(3年)は「本気で勝負したかった。最後の夏にかけてきた。どこに当たればいいのか」と悔しさを隠さなかった。

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2020年5月21日のニュース