サイン盗み Rソックスに大甘処分 米メディアから批判相次ぐ

[ 2020年4月24日 05:30 ]

レッドソックスの監督だったコーラ氏(AP)
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  大リーグ機構(MLB)は22日(日本時間23日)、レッドソックスのサイン盗み問題の調査結果を公表し、18年のレギュラーシーズンで映像機器を使用し不正なサイン盗み行為を行ったと断定した。一方で処分は映像担当者の今季の無報酬と職務停止、来季の同職復帰の禁止と、今年のドラフト2巡目指名権の剥奪という大甘裁定に、米メディアからは批判の声が相次いだ。

 MLBは、当時レ軍に在籍していた34選手を含む65人に聞き取り調査を実施。ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「アストロズとは違い、範囲と影響は限られていた」と軽度の処分に至った理由を説明した。

 調査によるとレ軍のサイン盗みは18年のレギュラーシーズンに限り、さらに走者二塁の場面に限られていたと結論。映像担当のJ・T・ワトキンズ氏がビデオルームで捕手のサインを分析し、走者が二塁の場面で走者から打者へ伝達する方法で、一部の選手に限られていたとした。同年、レ軍はレギュラーシーズンで球団史上最多の108勝を挙げ、世界一となった。

 MLBは1月に、アストロズのサイン盗みの処分を決定。球団への罰金、A・J・ヒンチ監督とジェフ・ルノーGMの1年間の職務停止処分(球団は解任処分)を科した。レ軍は、当時ベンチコーチとして主導的役割を果たしたアレックス・コーラ監督を解任した。MLBはレ軍ではコーラ監督の関与の証拠がないとしア軍時代の関与による今季の職務停止処分にとどまった。

 レ軍はサム・ケネディ球団社長が電話会見で「信頼を取り戻せるようにしないといけない」と謝罪。優勝が汚されているかとの問いには「最も才能あふれるチームだった」と答えた言葉はむなしく響いた。米メディアは「驚くほど軽い処分。MLBの信頼性に大きな傷」とするなどこぞって批判を展開した。

 ≪マー君 違和感 18年以降急激に対戦成績が悪化≫レ軍のサイン盗み問題については、ヤンキース・田中が、キャンプ中の2月に違和感を口にしていた。「違和感があったのはボストン(レッドソックス)。コーラ監督になって急に打たれた」。14年から17年までは14試合で7勝4敗、防御率3・65も、コーラ前監督が就任した18年以降は7試合で1勝1敗、防御率12・67。今回、関与はないと判断されたが対戦成績が悪化している。

 ≪レネキー代行の監督就任を発表≫レ軍はサイン盗み問題の処分決定を受けてロン・レネキー監督代行(63)の監督就任を発表した。契約は1年となる。レネキー監督は、1月のコーラ前監督の解任を受けてベンチコーチから監督代行に昇格。11年から15年途中までブルワーズで指揮を執り、1年目に地区優勝へ導いた。

 ◆サイン盗み経過(日付は米国時間)
 ▽19年11月12日 米サイトがアストロズのサイン盗み疑惑を報道。
 ▽同19日 ロブ・マンフレッド・コミッショナーが調査結果次第で罰則を科す意向を示す。
 ▽20年1月7日 米サイトがレッドソックスのサイン盗み疑惑を報道。
 ▽同13日 大リーグ機構がアストロズのサイン盗みを断定。ア軍はA・J・ヒンチ監督とジェフ・ルノーGMを解任。
 ▽同14日 レッドソックスがアレックス・コーラ監督を解任。
 ▽同16日 メッツがカルロス・ベルトラン監督を解任。
 ▽4月22日 大リーグ機構がレッドソックスのサイン盗み断定。

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