広島・九里 秘密兵器“黒マスク”トレ キツすぎてビックリもスタミナ倍増だ!

[ 2020年4月24日 05:30 ]

K・ジョンソン(後方)とゴムチューブを使ったトレーニングを行う九里。「低酸素マスク」を着用している
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 広島・九里亜蓮投手(28)は23日、マツダスタジアムで行われた分離練習で「低酸素マスクトレ」を導入した。体内への酸素流入量を制限するトレーニング用マスクを着用して、30メートルダッシュなどを消化。ボクシング・井上尚弥やサッカー日本代表も使用する「低酸素マスク」で追い込み、球場のマウンドを使って111球の投げ込みも行った。

 秘密兵器が九里を苦しめた。キャッチボールを終えると、九里は「謎の黒いマスク」で口元を覆った。K・ジョンソンと行ったゴムチューブを用いたトレーニング。平然とこなす助っ人とは対照的に、マスクを着用した九里の息は明らかに乱れた。メニューを消化すると、すぐさまマスクを外して倒れ込んだ。直後の30メートルダッシュでも、再びマスクを手に取った。「息できひん…。バリきつい」。マスクの正体は、酸素の流入量を抑える「低酸素マスク」だった。

 「キツかった。1勤1休になって、練習量が少なくなる。昨日は家でのトレーニングでもつけたけど、スクワットとかでもキツい」 低酸素の環境をつくり出すことで、短時間で練習の強度を高める狙いがあった。ボクシングのWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥は、米グアムの合宿で使用。サッカー日本代表は10年W杯南アフリカ大会前に、高地対策として導入するなど他競技でも広く浸透している。

 現在の練習は「1勤1休」。時間が制限されることを考慮し、「FDBRO」社のスポーツマスクをインターネットで購入した。一般のマスクを着用しながらの練習で予行演習を続けていたが、「全然違う」と強度は格段に上がった。

 きっかけは、4年前にさかのぼる。プロ2年目を終えた16年1月、広瀬(現外野守備走塁コーチ)と行った米ロサンゼルスでの合同自主トレを思い出した。「アメフト選手がつけていた。ケガをして体力を取り戻すためと言っていた」。“NFL流”を開幕延期期間に取り入れた。

 「低酸素トレ」を終えると、マツダスタジアムのマウンドで111球を投げ込んだ。「しんどかった。意図していたわけではないけど、試合中盤以降のような体の中で投げられた」。オープン戦終了後には、大瀬良らと「いかに自分のリズムでスムーズに入っていけるか」と話し合ったことをヒントに、ノーワインドアップを再解禁した。自らを人一倍厳しく律して、開幕を待つ。(河合 洋介)

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