どうなる今秋ドラフト 高校生は大打撃 希望進路の変更を検討する選手も

[ 2020年4月24日 10:30 ]

昨年のドラフト会議で大船渡・佐々木の交渉権を引き当てたロッテ・井口監督(撮影・西尾 大助)
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 いまだ先行きの見えない新型コロナウイルス感染の終息。もはや、野球どころではない現状が続く一方で、今秋ドラフトの情勢は例年とは異なった様相になりそうだ。特に春季大会が取りやめとなった高校生は大打撃を受けた。下級生から活躍していた選手はまだ良いとして、チーム事情で出場機会が少なく、最上級生となった今年にかけていた選手も多かったはずだ。現時点で、大学生は秋季リーグ戦、社会人は都市対抗予選が残されており、東都大学リーグではスカウトにアピールする場を設定するなど検討を始めている。夏の大会しか残されていない高校生のプロ志望者にも、アピールの場をつくることはできないだろうかと思う。

 プロ野球のシーズンが縮小されれば戦力外通告の判断が難しくなり、通告される人数も少なくなるだろう。そうなるとドラフト指名も必然的に人数が絞られてくる。あるパ・リーグのスカウトは「例年なら9、10巡目までいくところが4人や5人くらいで指名を終えて、育成は指名しないという球団は増えるでしょう」と予想する。さらに「何千万という大金を投入するわけだから、高校生の指名は相当リスクがある。秋のリーグ戦で視察機会がある大学生や社会人中心の指名となるだろう」と見据えた。

 現在は高校、大学、社会人いずれもほとんどが休校や活動自粛中。各球団のスカウトも活動を休止している。あるセ・リーグのスカウトは「せめて、あいさつだけでもと思うが、我々が万が一、保菌していて、うつしてしまったらいけないし、今は在宅勤務で資料をまとめたりしている」と苦慮している様子がうかがえる。

 希望進路を進学や就職に切り替えるか検討を始めている選手が出ているという話も聞く。ある大学の監督は「プロに行けるくらいの有力選手が進学となれば、これは我々としてはプラス材料。ただ、練習会なども開催できる状態ではないので、高校の監督とのこれまでのつながりを生かして正確な情報をいただき、力を判断するしかない」とも話す。

 次々と希望の火が消えようとしている今、各校ではモチベーション維持のために、LINEやSNSを活用するなど、さまざまな動きを見せている。アマ選手たちが少しでも練習の成果を出せる日が来てほしいと願う。(記者コラム・松井 いつき)

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