マー君 宿敵Rソックス相手に3回無安打零封5K「全ての球種で制球できた」

[ 2020年3月5日 02:30 ]

オープン戦   ヤンキース9-1レッドソックス ( 2020年3月3日    タンパ )

3回を投げ無安打無失点のヤンキース・田中
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 ヤンキースの田中将大投手(31)が3日(日本時間4日)、レッドソックス戦でオープン戦2度目の登板。先発で3回を投げ、許した走者は失策の1人のみで無安打無失点、5奪三振の快投を見せた。サイン盗み疑惑を抱え、昨年は3試合で防御率24・75だったライバルチームを相手に、意地の投球を披露した。

 膝元へ、糸を引くような直球が決まった。初回だ。田中が投じた94マイル(約151キロ)の直球に先頭・ベニンテンディのバットは動か ない。会心の見逃し三振。気迫で圧倒した。

 「前回よりも全ての球種でしっかり制球できていたし、軌道とかそういうところも良かった。凄く手応えのある登 板になった」

 初回を3人で片付けると2、3回も快投を続けた。改良に取り組むカットボールは左打者は内角、右打者は外角へ有効利用。3回までに許した走者は失策による1人だけの無安打投球で計5三振も奪った。今季の鍵を握るカットボールについて「左には少しバックスピンが多めのライズ系のカット。右にはジャイロ回転多めの、ちょっと沈むカット。投げ分けはしっかりできた」と手応えを語った。

 すでにアストロズはサイン盗み問題で処分が下っているが、レ軍も疑惑を抱える。実際、田中も18年は対戦防御率7・58で19年は同24・75だった。1月の自主トレ時に「フェアじゃない」と訴え、2月下旬にも「一番、違和感を感じたのはボストン。コーラが監督になってから急に打たれだした」と語っていたが、もう切り替えている。技術を高め合える宿敵をねじ伏せ「1~3番と嫌なやつらが並んでいた。こいつらをどうやって抑えようかというのはやっぱり課題の一つ。いろんなボールを投げ分けられたのは収穫」と胸を張る。

 アーロン・ブーン監督も「全てにおいて素晴らしかった」と絶賛。監督室のボードには次回8日(同9日)から13日→18日→23日→開幕2戦目の28日(同29日)のオリオールズ戦と、現段階の登板予定が記されている。

 「(全体休養日だった)昨日、登板前日で練習したので休養できなかったというところ以外は順調です」と田中。7年契約の最終年である今季への手応えが、冗談の切れ味も鋭くした。

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