阪神・近本、野球博物館展示へ 担当者「球団に依頼する予定」

[ 2019年9月24日 05:30 ]

笑顔でダッシュをする近本(撮影・坂田 高浩)
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 60年の歴史ある野球殿堂博物館が、近本のここまでの奮闘に早くも当確ランプを灯した。その年に活躍した選手たちの功績を称え、野球道具など展示。博物館の担当社は今季の阪神では唯一ノミネートしたとし、今後球団を通じて寄贈依頼をすることを明かした。

 「活躍されているので近本選手の展示について球団に依頼する予定でいます」

 現在156安打で長嶋茂雄を超えてセ・リーグの新人最多安打記録を更新中。35盗塁もリーグトップを快走してタイトルに一番近いところにいる。1年目からの数字が評価された。

 近年では16年の新人王・高山がバットを提供した。過去には01年に盗塁王と新人王をダブル獲得した赤星(憲広、現本紙評論家)が翌年にスパイクを展示した。近本の場合はバットか、それともスパイクか…。いずれにしても了承すれば来シーズンはじめにはファンの目の前に並ぶ。

 盗塁は山田哲(ヤクルト)を2差リードする。新人王も村上(同)との一騎打ち状態。新人安打記録もどこまで数字を伸ばせるかが注目されているが、いま、近本がもっとも欲しい勲章が「CS進出」。そのため24日の巨人戦での出塁、得点、そして勝利だけを見据える。

 「巨人戦は最終戦になるので、しっかり勝っていきたい。勝つことに対してモチベーションが上がるので。自分の数字だけではなくて勝つということで、その日一日よかったなと思うので」

 その姿勢もまた、偉大な先輩たちと博物館で肩を並べるのにふさわしい。

▽野球殿堂博物館 1959年6月12日、日本初の野球専門博物館として「野球体育博物館」の名称で東京都文京区の後楽園球場隣接地に開館。88年3月17日、東京ドームの開場に伴い、同施設内に移転。2013年4月1日、現在の「野球殿堂博物館」に改称された。日本野球の発展に大きく貢献した人物の功績を称え、顕彰する野球殿堂のほか、プロ・アマ問わず野球に関する資料約4万点を収蔵、展示する。

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2019年9月24日のニュース