西武2年連続リーグV王手!代打メヒア満塁一掃打でM2 24日にも胴上げ

[ 2019年9月24日 05:30 ]

パ・リーグ   西武5―3楽天 ( 2019年9月23日    楽天生命パーク )

8回2死満塁、走者一掃の適時二塁打を放ったメヒア(撮影・尾崎 有希)
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 首位・西武は23日、楽天を5―3で下し、優勝マジックを1つ減らして「2」とし、2年連続23度目(前身の西鉄時代を含む)のリーグ優勝に王手をかけた。同点の8回2死満塁から代打のエルネスト・メヒア内野手(33)が走者一掃の左中間二塁打。24日のロッテ戦に勝ち、ソフトバンクが楽天戦で敗れれば、昨年に続いて再び辻発彦監督(60)が宙に舞う。

 杜の都にメヒアの決めゼリフが響き渡った。「メヒアさまさまや!」――。試合後のヒーローインタビューでも感情は高ぶった。

 これぞ、代打の神様、メヒア様だ。2―2の8回2死満塁。1ボール2ストライクと追い込まれたが、「何とかしたい。一人でも走者を還したい」とブセニッツの153キロを振り抜いた。左中間への打球は詰まった。捕球されるか、落ちるか。メヒアは「50%、50%くらい」と思いながら祈った。走者一掃の決勝二塁打。ベネズエラ出身の助っ人が無風の球場で、またも神風を吹かせた。

 「凄くうれしい。地球の裏側から、勝利のために違う国にやってきた。毎日じゃないけど、チームの助けになるために仕事ができてうれしい」

 優勝争いが佳境となったが、9月に入ってから3度目の決勝打。14日も風の吹かない本拠地で中前にポトリと落ちるサヨナラの二塁打、20日には豪快にサヨナラ2ランを放って、チームを救った。またもメヒアが「救世主」となった。

 同点とされた直後だ。20発超えが5人並ぶ「獅子おどし打線」だが、2死から中村、外崎、山川が3者連続四球でつないだ。外崎は9球粘り、山川も3ボール1ストライクから冷静に5球目を見送った。リーグトップの42発を放つ大砲も「僕が決めても、メヒアが決めても勝ち。勝てたことがうれしい」と四球を喜んだ。辻監督は「よく3人が四球を選んだ。四球を選べるのも打線の力」とうなずき、「メヒアさまさまでした」と感謝した。

 優勝マジック2。リーグ連覇に王手をかけたが、24日のロッテ戦に敗れれば、2位・ソフトバンクにマジックが点灯する可能性もある。勝負は紙一重だが、ゴールは見えた。「とにかく負けられない」。必勝を期した辻監督の言葉には力がこもっていた。 (武本 万里絵)

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2019年9月24日のニュース