ダル、球団初の快挙も8敗目…感情抑えられず「勝てないと意味がない」

[ 2019年9月24日 02:30 ]

ナ・リーグ   カブス2―3カージナルス ( 2019年9月22日    シカゴ )

<カブス・カージナルス>完投目前で負け投手になったダルビッシュ(AP)
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 珍しく感情を抑えられなかったのだろう。22日(日本時間23日)のカージナルス戦敗戦後、カブス・ダルビッシュのロッカーはプロテインやボトルが乱雑に散らかっていた。ネームプレートはスパイクの泥で汚れていた。痛恨の一敗だった。

 8回までソロによる1失点だけ。12三振を奪い完投勝利は目前だった。だが、2―1の9回に犠飛で同点とされ、さらにゴールドシュミットに勝ち越しの適時二塁打を浴びた。

 降板時にはスタンディングオベーションが起こった。「でも負けてますから。勝てないと意味がない」。8敗目を喫し、チームも6連敗と悪い流れは変えられなかった。地区優勝の可能性は消滅し、ワイルドカード2位を争うブルワーズとは残り6試合で4ゲーム差。プレーオフ進出も極めて難しくなった。

 3試合連続12奪三振以上は、記録の残る1908年以降では日本投手でも、カブスでも初めてで史上11人目という快挙。「ちゃんと準備して勝てるように頑張りたい」と次回へ懸命に前を向いた。(奥田 秀樹通信員)

 〇…ダルビッシュは12日パドレス戦の14三振、17日レッズ戦の13三振に続き、3試合連続で12奪三振以上。12奪三振以上の最長はランディ・ジョンソン(マリナーズ)ら3人の5試合連続で、次いでゲリット・コール(アストロズ)が今年4試合連続を記録。3試合連続は他に6人が記録している。ダルビッシュは3試合連続2桁奪三振自体が初めて。日本投手では野茂英雄が95年に4試合連続2桁奪三振を記録した。

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2019年9月24日のニュース