阪神 1軍キャンプ参加メンバー43人を発表 予定より4日前倒しで2月7日に紅白戦

[ 2019年1月24日 05:30 ]

合同コーチ会議を終え、報道陣に囲まれる矢野燿大監督(撮影・成瀬 徹)     
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 阪神は23日、西宮市内の鳴尾浜球場で1、2軍合同コーチ会議を開き、沖縄・宜野座1軍キャンプ参加メンバー43人を発表した。矢野燿大監督(50)はキャンプのスローガンを「競争」と銘打ち、あらためて福留、糸井以外のポジションは白紙と強調。実戦も当初の予定より4日前倒しで2月7日に紅白戦を実施することを決定し、開幕1軍を争うし烈なサバイバルが2・1からいよいよ始まる。

 合同コーチ会議は1時間以上にも及んだ。例年以上に長時間となった会議では多くの議論が交わされた。最終決定したメンバーの振り分けだけでなく、第1クールのメニュー作りにも着手。1軍監督として初めて迎える「2・1」へ向けて、矢野監督の目も鋭さを増していた。

 「常に競争というのを頭に置きながら、どうやったら激しくなるかな、というのを考えながらメンバー選考はしたつもり」

 キャンプのテーマは明確だった。報道陣からキャンプ限定のスローガンについて問われた際には「急に言われても出ませんよ」と困惑。しかし、一呼吸置いた後には即座に口を開いた。「競争でいいんじゃないですか」。最下位からの浮上、そしてチームの底上げへ、選手間の競争は必要不可欠だ。16年からは3年連続で40人という人選だったが今春は43人に増員。チーム内の競争を激化させることを重視したメンバー選考となった。

 「ショートもセカンドもセンターも、先発ピッチャーも…。すべてのポジションでの争いになってくると思う。その競争が楽しみ」

 指揮官は早くもレギュラー争いに期待を膨らませた。現状では外野の一角を担う福留、糸井以外のポジションが白紙と強調。センターラインに注目が集まることは必至で、鳥谷も参戦する二遊間が最激戦区となりそうだ。

 アピール合戦の時期も早まる。この日の会議では19年の初実戦となる紅白戦が、当初の予定より4日前倒しで2月7日に実施することも決定した。

 「技術うんぬんというよりも、そういう部分(気持ちの整理と目標)をもっともっとみんなの中で、明確にしてもらいたい」

 キャンプインを前に、目標設定の重要性を説くことも忘れなかった。目指すべき選手像や具体的な数字の設定も必要となる。球春到来はもう目前。開幕1軍をかけたライバルとのガチンコ対決が、間もなく幕を開ける。(山本 浩之)

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2019年1月24日のニュース