リベラ氏 初の満票殿堂 異論封じた!歴代最多652セーブ伝説的守護神

[ 2019年1月24日 05:30 ]

現役時代のマリアノ・リベラ氏(AP)
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 米国野球殿堂は22日(日本時間23日)、今年の表彰者を発表し、ヤンキースで歴代最多の通算652セーブを記録したマリアノ・リベラ氏(49)が史上初の満票で、資格1年目で選出された。同じく対象1年目の故ロイ・ハラデー氏ら計4人が殿堂入り。式典は7月21日(同22日)にニューヨーク州クーパーズタウンで行われる。

 マウンドでは感情を決して表に出さない男が、喜びを隠さず「アメージング(驚いている)」と繰り返した。ベーブ・ルースらが選ばれた1936年に始まった殿堂入り投票の84年目で初の満票選出。伝説的守護神にふさわしい吉報が届いた。

 「満票に驚いている。この気持ちを言葉にするのは難しい。ヤンキースという最高の球団で長い野球人生を送れた」

 パナマの漁村で生まれ育った右腕。投球のほとんどを占めたカットボールと制球力で打者を制圧した。元同僚で対戦経験もある松井秀喜氏は「制球力を武器に一つの球種で攻めのバリエーションを無数につくってしまう」と評したが「投球がどう変化してどこに行くか、完璧に分かっていた」と本人はプライドをにじませる。ともに黄金時代を築いたデレク・ジーター氏は自身が創設したサイトで「他の投手と比べるのは難しい。マリアノは次元が違う」と称えた。

 90年代後半からワールドシリーズ5度の制覇に貢献し、4度の胴上げ投手に。ポストシーズンでは通算96試合で141回を投げ、防御率0・70だった。卓越した実績から、引退翌年の14年以降、ア・リーグの最優秀救援投手賞は「マリアノ・リベラ賞」となった。

 現在は全30球団の永久欠番である黒人初の大リーガー、ジャッキー・ロビンソンの背番号42をつけ続けた。「おそらくミスター・ロビンソンが42番で最初の殿堂入り。私が42番で最後の殿堂入り。神に感謝する」。敬けんなクリスチャンらしく感慨を口にした。

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2019年1月24日のニュース