独立L出身初100ホールド達成後に…中日・又吉、試練乗り越え復調を

[ 2018年8月14日 11:00 ]

中日の又吉
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 喜びも苦しみも味わう1週間となってしまった。中日の又吉克樹投手(27)が9日の広島戦でプロ通算100ホールドを達成した。中日の生え抜きでは浅尾に続き2人目、独立リーグからNPB入りした投手(香川オリーブガイナーズ出身)としては史上初めての偉業である。

 「独立リーグの関係者に1つ、良い報告ができたというのはありますね。ホールドが記録される場面で出してくれたこれまでの首脳陣に感謝ですが、ここで終わるつもりはありません」

 14年の中日入団後、新人から4年連続で50試合に登板。昨季は先発に挑戦し、プロ初の完封勝利も挙げた。今季も先発ローテーション入りを目指し、オフ、春季キャンプと調整に励んできたが、オープン戦では思うような結果が残せず、チーム事情もあり開幕後は救援投手としてブルペンを支えた。

 だが、プロ5年目は春先から順風満帆ではなかった。4月は5試合で計8失点。2軍落ちを経験した。不調の原因を「先発をやる以上、フォームを崩したくないとトータルに考えてしまい、マイナスになってしまった」と自己分析する。

 又吉の武器は150キロ超のキレのある直球とスライダーだが、先発で長い回を投げようという考えが先行してしまい「1球でゴロを打たせるという方に重きを置きすぎていた」と反省。だが「それを言い訳にしたくない。自分の良さは直球の強さ。それを取り戻したい」と2軍で投球フォームを見直し、5月末に再昇格後はブルペンを支えてきた。

 実は9日の広島戦は母親の誕生日だったという。節目の記録でお祝いした孝行息子は「“まだまだ頑張りなさいよ”と連絡がきました」と嬉しそうに笑った。

 しかし、次の登板で試練に襲われた。11日のヤクルト戦。2点リードの8回に登板したが、2死走者なしから4連打を浴び、3失点。逆転負けを喫してしまった。試合後には2度目の2軍降格が決定。「こういう状況にしてチームに申し訳ない」と沈痛の面持ちで話した。「求められているのは勝ち試合や接戦での登板。どういうふうに抑えるのか考えないと」とファームでの再起を誓った。

 中日は13日現在、救援防御率がリーグワーストの5・17。7月には守護神の田島が不調で2軍落ちすると、又吉だけでなく、13日には代役守護神を務めていた鈴木博も出場選手登録を抹消されるなど、リリーフ陣の整備が課題となっている。

 又吉を筆頭に救援陣の復活がなければ上位浮上は望めない。1日も早い復調が期待されている。(記者コラム・徳原 麗奈)

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