阪神 渡米調査 来季補強へ加速、投手本命で先発&中継ぎ並行調査

[ 2018年8月14日 08:20 ]

東京から帰阪するドリス
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 阪神が今月上旬に米国へ渉外担当者を派遣していたことが13日、分かった。9日には編成幹部も渡米。主に来季を見据えた新外国人投手候補の調査が目的で、並行して野手の調査も進める。球団はすでに4月と7月に2度、韓国へ渉外担当を派遣して新外国人投手の調査を推進しており、さらに米国市場にも視野を広げて戦力補強を図る算段だ。

 猛虎が、水面下で来季へ向けた動きを加速している。今月上旬、渉外担当者を米国に派遣していたことが判明した。さらに、9日には嶌村聡球団副本部長も渡米した。目的は新助っ人候補の全般的な調査で、主に投手に重点を置いてチェックする見込みだ。

 球団幹部は「来年からメッセンジャーも日本人扱いになりますから。一つ枠も空きますし、そこに入る選手を…ということですね。(投打)全般的に見て来ることになると思います」と話した。投手に関しては先発、中継ぎを両にらみで調査を進め、野手のチェックも並行する算段だ。

 特に投手だ。今季、中継ぎ陣はマテオ、ドリス、モレノの助っ人3人態勢で開幕を迎えた。だが、昨季の最優秀中継ぎ投手のマテオが不振に陥り、今のところ1軍戦力として機能していない。そのスタンバイ要員として獲得したモレノも1軍で結果を残せていない。結局、機能しているのはドリスのみながら、安定感抜群…とは言いがたい。来季を見据えるなら、ドリスに加えて信頼の置ける中継ぎ投手を最低でも1人、補強しておきたいところ。また、来季からメッセンジャーが日本人扱いとなって空く1枠を、先発タイプに活用する可能性も探る。

 その候補として、中継ぎでは球団が以前からリストアップするジェームズ・ホイト(インディアンス)、ジョン・エドワーズ(同)が現在3Aで雌伏中。最速160キロ超のブルース・ロンドン(前ホワイトソックス)、ジョシュ・レイビン(ブレーブス)の両右腕も実力派だ。また左腕では150キロ超の速球が武器のレイミン・グッダン(アストロズ)がいる。先発タイプではオリックスのアルバースに似た技巧派左腕ジャスティン・ニコリーノ(レッズ)、長身右腕ジョー・ビアジーニ(ブルージェイズ)、ブライアン・ミッチェル(パドレス)らが候補に挙がりそうだ。

 すでに2度の韓国視察でヘンリー・ソーサ(LG)、アンヘル・サンチェス(SK)、ヘクター・ノエシ(KIA)、ジョシュ・リンドブルム(斗山)、セス・フランコフ(同)、王維中(NC)ら先発タイプの候補を調査済み。世界中に調査網を張り巡らせ、さらなる戦力整備を図る。

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2018年8月14日のニュース