メッセ 16日コイ斬りで37歳初星だ「新たな1年が始まる」

[ 2018年8月14日 05:30 ]

37歳の誕生日を迎え、報道陣から贈られたケーキにかぶりつくメッセンジャー(撮影・大森 寛明)
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 阪神のランディ・メッセンジャー投手(37)が13日、首位叩きでの快投を誓った。この日、37歳の誕生日を迎えた助っ人右腕は中5日で16日の広島戦に先発を予定。歳を取っての衰えを完全否定するなど活力に満ちたエースが、セ・リーグを独走する鯉に一泡吹かせて見せる。

 言葉は「若さ」と「自信」に満ちあふれていた。甲子園球場の室内練習場での指名練習を終えたメッセンジャーは、報道陣からプレゼントされた特製のバースデーケーキを前に満面の笑みを浮かべると真顔で言い切った。

 「(誕生日を迎えても)自分にとったら普段の日と変わらない1日ということ。歳を取ったという感じは、全くない。今までずっと長く野球をやってきて、歳を取ったという感覚がない。新たな1年が始まる感じ」

 決して強がりでないことは、数字が証明している。来日9年目の今季は、すでに11勝を挙げ若手中心の先発陣をけん引。先発登板数、投球回数も当然のごとくチームトップで、37歳になった年齢を感じさせない働きぶりを見せつけている。

 だからこそ、大黒柱には重要なマウンドが巡ってくる。4日のヤクルト戦から自身3試合連続で中5日の調整をしており、次回は16日の広島戦。4位・阪神に12・5ゲーム差を付けて首位を独走し、今季も4勝10敗と大きく負け越してしまっている相手だ。チーム全体で苦いイメージしか沸かない天敵ではあるが、意地を見せ逆転優勝への灯火を少しでも大きくするべく、エースが力を示す。

 「自分が投げない試合はどうしようもできないけど、自分が登板する試合に関しては、準備して、きちっとやっていきたい」

 託されたのは3連戦の3戦目。直接対決で1敗すれば広島に優勝マジックが点灯する状況だけに、初戦から連勝でバトンを受け取るつもりで、力強く必勝を宣言した。

 前回10日のDeNA戦は7回無失点の快投を見せ、助っ人史上初となるDeNA戦6連勝と勢いは十分。歴史に名を刻んだ後は、首位叩きで貫禄を示し、37歳での初陣を白星で飾る。(遠藤 礼)

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2018年8月14日のニュース