金足農23年ぶり3回戦進出 エース吉田が154球13K完投 2試合連続2桁奪三振

[ 2018年8月14日 13:55 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第10日・2回戦   金足農6―3大垣日大 ( 2018年8月14日    甲子園 )

第100回全国高校野球選手権大会<大垣日大・金足農>力投する金足農先発の吉田(撮影・近藤 大暉)
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 第100回全国高校野球選手権大会第10日は14日、甲子園球場で2回戦の3試合が行われ、第2試合では金足農(秋田)が6―3で大垣日大(岐阜)に競り勝って23年ぶりに3回戦に進出した。

 試合は接戦。金足農は3―3で迎えた8回、5番・大友(3年)が、大垣日大の2番手でここまで好投していた杉本(3年)の12球目を左翼ポール際に運んで勝ち越した。9回には1番・菅原(3年)の右越え三塁打で5点目。3番・吉田(3年)も中前にタイムリーを放って6点目を入れた。

 投げてはエース吉田が154球を投げ、13三振を奪って完投。1点を勝ち越した8回裏には142キロ、146キロ、146キロのストレートで三者三振に仕留めるなど、土壇場で踏ん張ってチームを勝利に導いた。

 吉田は初戦の鹿児島実戦では157球で14三振を奪って完投。この日も最速149キロの速球を生かして奮闘し、6回以降だけで8三振を奪った。

 金足農は2007年大会の1回戦で大垣日大と対戦しているが1―2で敗戦。しかし今年は後半に粘りを見せてリベンジを果たした。

 先攻の金足農は初回、二塁打と犠打野選でつかんだ無死一、三塁の好機に吉田が二ゴロの併殺打に終わったが、続く4番・打川(3年)の2球目を大垣日大の捕手・日高(3年)が後逸。この間に三走・菅原が先制のホームを踏んだ。

 その裏に追いつかれたものの、2回には7番・菊池彪(3年)の右中間三塁打と8番・菊池亮(3年)のスクイズで2点を追加した。

 後攻の大垣日大は初回に安打、野選、敵失で1死満塁にすると、初戦の東海大星翔(熊本)で2本塁打を放っている5番・小野寺(2年)が吉田の投じた144キロのストレートを中前にはじき返して1点を返した。しかし6番・中山(2年)のスクイズは失敗。7番・堀本(3年)は外角低めに入ってきた147キロのストレートを見逃して三振に終わった。

 反撃に出たのは3回。2死から小野寺が四球を選び、中山が右中間二塁打で出塁すると、3回からマウンドに立っていた7番・杉本がこの試合の初打席で左前に2点適時打を放って再び同点とした。

 2番手の杉本は7回までは140キロ台前半のストレートと縦に落ちるスライダーを駆使して好投。しかし大詰めで力尽きた。

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