広島・松山6戦連続打点 “交流戦男”赤ヘル打線けん引

[ 2018年6月4日 05:30 ]

交流戦   広島5―7ロッテ ( 2018年6月3日    ZOZOマリン )

5回無死一塁松山は右前打を放つ(撮影・森沢裕)
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 広島・松山竜平外野手(32)は3日のロッテ戦(ZOZOマリン)で初回2死二塁から中前適時打を放ち、交流戦開幕から6試合連続の打点をあげた。この日3安打を放ち、交流戦打率は12球団2位の・478に上昇。チームは4年ぶりの交流戦2カード連続の負け越しとなったが、“交流戦男”が赤ヘル打線をけん引する。

 1打席勝負の心づもりで集中力を研ぎ澄ませていた。初回2死二塁、松山はロッテ先発・土肥の直球を中前にはじき返した。二塁走者・鈴木が生還。これで、交流戦開幕から6試合連続の打点となった。

 「センター方向を意識してコンパクトにスイングすることを心がけた。状態はいいですね」

 5回無死一塁では、阿部から右前打を放って、この回反撃の2点につなげた。7回先頭では登板直後の大谷から左中間を破る二塁打。今季3度目の猛打賞とした。

 交流戦に入って勢いが加速した。6試合を終えて23打数11安打。打率・478はDeNA・筒香の・529に次ぐ12球団2位だ。交流戦通算でも96試合で打率・312、12本塁打、42打点と、まさに“交流戦男”と化している。

 ロッテとの3連戦は全て「5番・DH」で先発した。交流戦ならではのDH出場。打順が近づけばベンチ裏でスイングを繰り返して集中力を高める。普段とは違うルーティンを強いられるが、攻略法は心得ている。

 「初めての投手でも、打席の入り方は一緒。自分の力を最大限発揮できるようにするだけ。(DHなら)代打と一緒の気持ちで打席に入っている。準備は大事なので」

 開幕直後から打率は3割を超えず、出場機会すらない日もあった。「休みをもらわないようにしないと…」。危機感を募らせていたころが懐かしい。気付けば打率は・312にまで上昇し、ようやく本来の姿に戻ってきた。

 チームは14年以来、4年ぶりの交流戦2カード連続の負け越しとなった。「(打線の状態は)いいし、また切り替えて本拠地で一戦一戦、戦っていくだけ」と緒方監督に悲壮感はない。交流戦は始まったばかり。“交流戦男”の打棒が、今年もさく裂していることに前を向けばいい。 (河合 洋介)

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