金本監督 植田に怒りの懲罰交代「何回、言っているのかという話」

[ 2018年6月4日 11:16 ]

交流戦   阪神5―10西武 ( 2018年6月3日    メットライフD )

<西・神>1回無死一塁、遊撃手・植田は源田のゴロをはじく失策(撮影・岩崎 哲也)
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 「ミスミス」白星を献上した。守っては今季ワースト3失策が、ことごとく失点に絡んで大量10失点。打っても好機で拙攻…。阪神・金本監督は、苦い表情で惨敗を振り返った。

 「目の前のプレーを確実にね。初回の植田海のプレーにしても。それ(守備)ができるから使っているんであってね」

 やり玉に挙がったのは攻守に精彩を欠いた植田だ。まずは拙守で藤浪の足を引っ張った。初回無死一塁、源田の正面へのゴロをファンブル。併殺で2死無走者のはずが一転、無死一、三塁のピンチを招き、2点の先行を許す原因をつくった。

 「エンドランは二塁ベース付近を外さないと。基本だからね。何回、言っているのかという話で。そこがキッチリできるようにならないと、彼は試合に出られないからね」

 拙攻も犯した。0―2の3回1死一、三塁だ。最低でも一・二塁間か三遊間に転がせば1点の状況で植田のゴロは二塁ベース右へ。併殺阻止のため一塁走者がエンドランを敢行したにも関わらず併殺に倒れ、反撃ムードに水を差した。4回の守備から懲罰交代となった植田は「言い訳することはないです」と言葉を絞り出した。

 植田だけではない。5回1死一塁では藤浪が一塁けん制悪送球。1死二塁から糸井も秋山の右前打を捕り損ねて、三塁で止まりかけた走者・金子侑に生還を許してしまった。なおも2死二塁で浅村に中前適時打を許し、失策絡みで計4失点。そのいずれもが、防げたはずの失点だった。

 3月にトレード放出した榎田に白星を献上…。指揮官は「こっちが自滅したようなもんです」と悔しさをにじませた。(惟任 貴信)

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