阪神・藤浪7失点も復活の兆し 自滅癖改善「感触すごく良かった」

[ 2018年6月4日 06:36 ]

交流戦   阪神5―10西武 ( 2018年6月3日    メットライフD )

6回途中7失点も復活の兆しを見せた藤浪(撮影・岩崎 哲也)
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 阪神は3日の西武戦(メットライフドーム)に5―10で完敗し、交流戦開幕から2カード連続の負け越しとなった。4月20日の巨人戦以来の1軍マウンドとなった藤浪晋太郎投手(24)は、5回1/37失点(自責4)で降板も、制球に苦しんで自滅する悪癖を解消した投球内容を見せた。

 「感触はすごく良かった。スライダー、フォーク、ツーシーム、カット(ボール)、いろいろ使えた。その辺は今までと違うところで、良かったと思う」

 4月20日の巨人戦以来となる1軍での先発マウンド。3月に移籍した西武・榎田との、球団史上初となるドラフト1位入団投手での投げ合いは、初回に不運に見舞われてしまった。

 無死一塁から源田の遊撃正面のゴロを植田が弾く失策を犯して一、三塁。続く浅村をこの日最速の156キロ直球で見逃し三振に仕留めたものの、山川の4球目に重盗を決められ先制点を献上し、メヒアにも左中間へ二塁打を許して、いきなり2点を失った。

 2回からの3イニングは3人ずつ9人で打ち取る完全投球を披露。3回は浅村、山川の中軸に真っ向勝負を挑んで連続三振に仕留めるなど、躍動感溢れる投球でリズムを取り戻した。しかし5回に1死一塁から自らのけん制悪送球でピンチを広げると、秋山の右前打を糸井がファンブルして追加点を奪われた。味方のミスも絡んでの4失点も、変化球の制球も冴え、直球とカットボールに頼る不振時のスタイルから一変した姿は、見せた。

 「点を取ってもらって、1点差になった直後で勝負所、流れをつかみにいくところで力んで抑えてやろうと…。もったいなかった」

 だからこそ、悔いたのは、打線の反撃で1点差に詰め寄った直後の6回だ。1死二塁とされ、斉藤にこの試合初めての四球を与え、代打で登場した大阪桐蔭の後輩・森も歩かせ満塁となったところで降板を告げられた。

 5回1/3、7失点(自責4)で黒星は付いても、金本監督は「走者を気にするとね、ストライクが入らなくなる。そこをちょっと克服できたら、かなり期待できそうな投球。次回、その次ね。一回、抹消しますけど」と変化の兆しを見いだした。

 4月21日に出場選手登録を抹消され、2軍ではキャッチボールに重点を置いてフォームを固めた。「感じは悪くなかった。最終回(6回)は反省すべきですけど、次につなげられるようにしたい」。4日に出場選手登録を抹消されるが、再び登板機会は与えられる。復活の日は、近い。

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2018年6月4日のニュース