【石井一久 視点】大谷 ボール球振らせたスライダーが一番の収穫

[ 2018年5月8日 08:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス8―2マリナーズ ( 2018年5月6日    シアトル )

力投する大谷
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 大谷はカーブを効果的に使ったことが過去4試合との大きな違いだが、僕は一番の収穫はスライダーだったと思う。6奪三振のうち、4つがスライダー。明らかなボールゾーンを振らせる切れがあった。

 メジャーはデータ野球。相手チームが対大谷を考える時、イメージするのは、7回1安打12奪三振の快投を演じた4月8日のアスレチックス戦だろう。あの試合のスプリットのインパクトはあまりに強烈で、初めて対戦する打者が意識するのは、160キロ近い速球に振り負けないことと、真っすぐに対応しながらスプリットを振らないこと。つまり奥行きと高低だ。そこに今度は横の変化も加わったことで、打者はより対応が難しくなった。

 もちろん、カーブを多投したことの利点もある。一つは打者に「カーブもあるぞ」と思わせること。もう一つは、フォームの安定。いいカーブを投げるには、しっかりステイバック(体重を後ろに残す)し、スムーズな体重移動から腕を振ってリリースしないといけない。一番フォームの「形」をつくらないといけない球種で、それが固まれば、他の球種にも好影響を及ぼす。

 この日の真っすぐは、例えるなら、輪ゴムを思い切り伸ばして一気に放し、エネルギーを爆発させるような切れがあった。それもいいフォームで投げていた証拠だろう。(本紙評論家)

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