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開幕1軍よりも清宮幸太郎がやるべきこと

<日・D>見逃し三振に倒れ悔しそうな表情を見せる清宮
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 二刀流の大谷翔平が海を渡り、日本ハムにとって今年の目玉は言うまでもなく、ドラフト1位・清宮幸太郎だ。プロ野球全体でも同じことが言えるだろう。3月30日の開幕戦(対西武、札幌ドーム)で華々しくデビューすれば最高だが、現状ではとても戦える状態にあるとは言いがたい。

 13日に腹腔(ふくくう)内の一部に炎症が見られる「限局性腹膜炎」と診断された。数日前から腹部の鈍痛やけん怠感などを訴え、12日に緊急入院。快方に向かっているが、当面は治療に専念することになった。清宮は2月22日にも「急性胃腸炎」と診断されたが、2日後の24日にオープン戦初出場。早急な復帰に思えたし、今回との関連性も気になる。

 体調面だけではなく、肝心の打撃面でも「プロの壁」に直面している。オープン戦では15打数無安打、8三振。清宮本人も「プロの変化球は切れがある。直球を打ちにいきながら打つのは難しい」と語っている。通算最多の111本塁打を放った高校野球では直球を狙いながら変化球にも対応できたが、プロではそうはいかない。あの松井秀喜でさえ、新人時代のオープン戦は53打数5安打、打率・094、20三振と結果を出せず、開幕を2軍で迎えている。

 清宮は打撃の調整面でも大幅に遅れていた。1月18日の新人合同自主トレ中に右手の親指を打撲。本格的な打撃練習を再開したのは、2月17日に始まった沖縄2次キャンプからだった。実質、約1カ月のロスだ。打撃フォームを固める作業ができず、フリーや実戦形式のシート打撃でプロが投げる生きたボールを打席で見ることもできなかった。18歳の新人は、ぶっつけでオープンに初出場し、代打で空振り三振。今後に向けて「結果が出なくても、割り切って心のバランスを保ちたい」と話していた。木製バットへの対応にも苦慮している。金属バットでは捉えていたが、木製バットではファウルになってしまう。

 どの世界でも同じだが、結果が伴わなければ、当然のように他の選手との「距離感」も出てくる。そんな中でメディアの注目を浴び続け、精神的重圧に押しつぶされそうになっていたのではないか。早実の先輩であるソフトバンク・王貞治球団会長も「あれだけ注目されて、心身ともに疲れていたと思うよ。気持ちも体も切り替えてね」と気づかった。

 目標にしていた開幕1軍。しかし、現状を踏まえれば2軍でじっくりとやり直したほうがいい。まずは体を万全な状態に戻し、打撃もプロの投手に対応できるよう技術を磨いていく。そうした段階を踏んでこそ、初めて本当の清宮幸太郎が見られるはずだ。焦る必要はない。(記者コラム・飯塚 荒太)

[ 2018年3月16日 09:30 ]

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