阪神・原口 9回代打同点打 金本流“勝負手”に応えた

[ 2017年6月5日 05:50 ]

日本生命セ・パ交流戦   阪神4―3日本ハム ( 2017年6月4日    甲子園 )

<神・日>9回1死一、三塁、代打・原口は中前に同点適時打を放つ。投手・増井
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 主役は岡崎に譲っても、阪神・原口の勝負強さも光った。9回、1点差としてなおも1死一、三塁。スクイズも考えられる場面で、一度は梅野が打席に向かった。「だいぶ迷ったんですけど(片岡)打撃コーチの進言もあって、原口で勝負をかけようと」。ギリギリの決断だった代打・原口。指揮官の勝負手は、ずばり吉と出た。

 「早い段階からしっかり準備はできていた。(増井は)力強いストレートがあるので、力負けしないように。絶対ランナーを還す気持ちで打席に入った」

 1ボールからの2球目は、外角低め146キロのストレート。投手としてのベストボールも、直球狙いだった原口には通じなかった。捉えた打球は飛びつく遊撃・中島の右を抜け、三走の中谷が生還。2日の日本ハム戦から3試合連続安打は貴重な同点打となった。

 サヨナラ機の11回1死一、二塁からの遊ゴロは、併殺を狙った二塁・石井の捕球ミスを誘った。その直後に岡崎がサヨナラ打。原口なくして、痛快逆転劇は成立しなかった。

 原口は飢えている。主軸候補で迎えた今季。ここまで打率・248、4本塁打と満足行く成績は残せていない。中谷、キャンベルの存在もあり、4月下旬以降はスタメン落ちも増えた。5月上旬には「どうやったらスタメンに戻れるか…。打つしかないよね…」と言い聞かせた。同月23日巨人戦で2試合ぶりに先発復帰した時には、「よだれが出そう(笑い)」と冗談交じりに周囲に漏らしたという。1打席にかける思いは、半端じゃない。

 わずかなズレとも戦う。「もう少しタイミングが合ってくれば。あと0、00001秒。極端に言えばそれぐらい、(手元にボールを)持ってこれたら」。ほんの少し先にある理想の感覚をつかんだとき、原口の本領が発揮される。(巻木 周平)

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