広島ドラ6長井 ぶれない信念 球速より追い求めた質と切れ

[ 2017年1月27日 09:30 ]

17年版球界新士録

広島の長井
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 広島ドラフト6位の長井には確固たる信念がある。投手はスピードよりも、ボールの質と切れ――。野球界では日本ハム・大谷の165キロに代表されるように球速がクローズアップされるが、そこにはこだわらない。

 「プロでは直球の球速が130キロ台でも空振りを取れる投手がいる。一番大事なのは質と切れ。プロで活躍するためには、そこを求めていくのが大事だと思った」

 つくば秀英(茨城)2年秋に県内最速の149キロを計測するなど長井もスピードボールを投げる。捕手で入学し、1年秋に本格的に投手に転向してまだ2年しかたっておらず、球速もまだまだ伸びる可能性を秘めている。しかし150キロを目指すのではなく、打たれないボールの質と切れに重点を置き、その習得に取り組んだ。

 2年冬、球の切れを増す練習メニューをつくり上げて、自ら投手コーチに直訴して実践した。さらに体に切れを出すため、走り込む量を減らして短距離ダッシュの量を増やした。指先の力強化のため、米びつに右手を突っ込んで、閉じたり開いたりを繰り返すトレーニングにも精を出した。

 最速が伸びれば確かに目立つ。プロのスカウトの目にも留まりやすくなる。しかしプロに入ることが目標ではない。プロで活躍することが目標だ。試合で、打者に打たれないストレートを追い求めてきた。

 つくば秀英のチームメートから「ここがゴールじゃない」というメッセージを送られた。伸びしろは無限。広島では最も下のドラフト6位での入団だが、プロで勝ち組になるためのプログラムは出来上がっている。 (柳澤 元紀)

 ◆長井 良太(ながい・りょうた)1999年(平11)1月15日、兵庫県生まれの18歳。幼稚園の時、4歳上の兄の影響で真陽少年野球部で野球を始める。長田中時代は捕手。つくば秀英では2年秋からエース。1メートル81、81キロ。右投げ右打ち。

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