楽天・嶋 “オランダ代表の頭脳”元同僚を警戒「油断できない相手」

[ 2017年1月27日 05:30 ]

嶋(左)とアンドリュー・ジョーンズ氏
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 侍ジャパンの楽天・嶋が3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、元チームメートの「頭脳」を警戒した。

 「まず1次ラウンド突破に集中です」と前置きした上で「日本の野球を知っているという点で、オランダは油断できない相手」。2次ラウンドで対戦する可能性が十分にあるオランダ代表は、13年の楽天日本一の4番打者、「AJ」ことアンドリュー・ジョーンズ氏がベンチコーチだ。

 昨年11月の強化試合で対戦し、侍ジャパンが2連勝したが、ともに終盤の逆転勝ちという接戦だった。「1球ごとにベンチからジョーンズが捕手へサインを出していた」と嶋。「僕の時には内角ばかりにきたり」と笑ったのは2人が仲が良いからだが、各日本打者の特徴はインプットされている。メジャー通算434本塁打、楽天での2年間でも50発を放った大物はデータ重視の知性派。野球偏差値は相当高い。

 11月にも登板した元楽天のファンミルに加え、バンデンハーク(ソフトバンク)、バレンティン(ヤクルト)も参戦。指揮官は元ヤクルトのミューレン氏が務める。二塁手スクープ(オリオールズ)、遊撃手ボガーツ(レッドソックス)、グリゴリアス(ヤンキース)といずれも今季20発以上の大リーガーらも加入見込み。対侍データだけでなく、戦力も厚みを増す。

 「これはジョーンズからもらったんですよ」とオランダ代表の帽子をかぶり体を動かした侍正捕手。再会の時が来れば、勝手知ったる盟友との頭脳戦になる。 (後藤 茂樹)

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2017年1月27日のニュース