筒香2発!自己最多24号に並んだ 山田に5本差迫る

[ 2016年7月20日 06:15 ]

<ヤ・D>9回1死、筒香が中越えにホームランを放つ

セ・リーグ DeNA9-8ヤクルト

(7月19日 神宮)
 狙っていた。8―8と追い付かれた直後の9回1死走者なし。3ボール1ストライクからの5球目。DeNA・筒香は甘く入った秋吉のスライダーを完璧に捉えた。打球は放物線を描き右中間席中段へ。昨季マークした自己最多に早くも並ぶ24号ソロは値千金の決勝弾となった。

 「一発で試合が決まる場面だったので狙おうと思っていた。試合に勝つことができたというのが一番うれしい」。これぞ4番の働きだった。

 4点リードの3回には、決勝弾とは対照的に外角高めの直球を弾丸ライナーで右翼席最前列へと叩き込んだ。今季5度目の1試合2本塁打。「本塁打の本数は全く気にしていない」と話すが、一時は10本差だった本塁打トップのヤクルト・山田に5本差まで迫った。

 「求めている感覚に近づいている」。2年目の11年オフに米ロサンゼルスでトレーニングを始めた。「3、4年かかると言われていたが信念を変えずにやってきた結果」。海外での武者修行で体幹が強くなり、軸回転のスイングができるようになった。その結果が本塁打の数字に表れている。

 後輩にも刺激を受けた。「いつも結果を気にしている」という母校・横浜高の1年生・万波が横浜スタジアムの大型ビジョンを直撃する本塁打を放ったことを聞いた。「僕の中では考えられない」と驚いたが、その数時間後。敵地・神宮球場でお手本のような2本塁打でチームを勝利へと導いた。(中村 文香)

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2016年7月20日のニュース