岡田きっちり8回3失点「次はしっかり完投したい」

[ 2016年7月20日 06:30 ]

<広・中>8回3失点で3勝目を挙げた岡田は笑顔で鯉党とタッチ

セ・リーグ 広島11-3中日

(7月19日 マツダ)
 お立ち台で広輔と並び、広島・岡田が真っ赤に染まったスタンドから喝采を浴びる。8回3失点で今季3勝目。まだ慣れないのか、ドラフト1位ルーキーは少しぎこちない笑みだった。

 「立ち上がりをいい感じで入れた。ホームランを打たれたけど(先発の)仕事はできたかな」

 プロ初勝利を挙げた先月25日の阪神戦(マツダ)同様に初回を1桁台の8球で終わらせた。その後もスコアボードに「0」を並べる。

 この日悔やむのは6回だ。1死から松井雅に左前打され、ボークで二進を許した。大島の中前打で一、三塁。エルナンデスの左犠飛で1点失い、続く平田に左越え2ランを浴びた。「しっかりゼロで抑えたかった。(ボークを取られて)自分で(気持ちの)変化はなかった。(平田に対し)ボール先行で球が真ん中に集まった」。反省を忘れず、次回への糧とする。緒方監督は「持ち味のストレートで向かっていってくれた。前回は変化球の精度が悪かったが、しっかり準備してきた」と成長していく姿に目を細めた。

 大量の汗をしたたらせる姿にお立ち台では“広島の夏はどうですか?”とのツッコミも入った。投のヒーローは「凄い暑いです」と苦笑い。続けて「夏は強い方だと思います。先発ローテの一角として最後までしっかり投げきりたい」と宣言。そう言えるだけの準備をしている。球宴期間は休養に充てるだけでなく、インターバル走で長い距離を走り込み、体力強化に努めた。この日は9回のマウンドをヘーゲンズに譲った。「(8回終了での降板は)打順の巡り合わせだと思います。次はしっかり完投したい」。さらなる成長を誓った。

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2016年7月20日のニュース