【千葉】東京学館浦安・黒田“時間差”ノーヒッター 試合後に修正

[ 2016年7月20日 06:40 ]

<学館浦安・敬愛学園>114球を投げ、9回7奪三振2四球でノーヒットノーランを達成した学館浦安・黒田

第98回全国高校野球選手権千葉大会4回戦 東京学館浦安6―0敬愛学園

(7月19日 ゼットエー)
 これほど珍しい偉業がかつてあっただろうか。東京学館浦安の黒田が敬愛学園戦でノーヒットノーランを達成。歓喜の瞬間は試合終了から約30分後の「時間差」で訪れ「素直にうれしいとしか言えない」と今大会4年ぶり31人目の快挙にも実感が湧かない様子だった。

 その原因は6回2死一塁の場面。三塁線いっぱいのゴロを三塁手の村松が好捕し、一塁へ送球。一塁手・根本が捕り損ねたが、スコアボードに「H」のランプがともった。その後は安打を許さず「1安打完封」と思われたが、試合後に6回のプレーが一塁手の失策と記録が訂正された。

 快挙達成の要因も「時間差」だった。直球は最速138キロも約90キロのスローカーブが効いた。球速差約50キロの緩急でタイミングを外し、7奪三振。5年ぶりのベスト16進出に導き「昨秋はベスト8、春はベスト16。この壁を破るためにも一戦ずつ臨みたい」と力を込めた。(戸田 昂文)

 ◆黒田 航平(くろだ・こうへい)1998年(平10)5月5日、東京都生まれの18歳。篠崎中では江戸川ポニーに所属し、2年時に全国大会優勝。東京学館浦安では入学当初は遊撃手。1年秋から投手を兼任し、2年春から投手専任。3年春からエース。50メートル走は6秒8。家族は両親と兄、弟。1メートル72、62キロ。右投げ右打ち。

 ▼石井一久氏(スポニチ本紙評論家、92度卒OB)凄いですね。僕は参考記録のノーヒットノーランはあったかな。今年は強いと聞いていますので、初の甲子園のチャンスはあると思います。

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