観客どよめいた!ロッテ平沢 イチローばり、地面スレスレ打った

[ 2016年2月25日 07:30 ]

<オ・ロ>4回2死二塁、平沢がバランスを崩しながらも見事な適時打を放つ

練習試合 ロッテ4―4オリックス

(2月24日 清武)
 技あり!ロッテのドラフト1位・平沢大河内野手(18=仙台育英)が24日、オリックスとの練習試合に「9番・遊撃」でフル出場し、4回2死二塁で地面すれすれのフォークを右前打した。中学時代に習っていたバドミントンのようなスイングで生みだしたタイムリー。ヤマイコ・ナバーロ内野手(28)が実弾を所持していたとして銃刀法違反容疑で逮捕されてチームが揺れる中、卓越したバットコントロールで開幕1軍を猛アピールした。

 ネット裏に陣取っていた関係者やファンがどよめいた。直球のタイミングで打撃動作を開始した平沢は急激にスイングスピードを緩め、重心を左足に残した。落差のあるフォークに体勢を崩されながらもバットを合わせた。ふらふらっと上がった打球は右前にポトリと落ちる。どよめきは歓声に変わり、一塁ベースの18歳に降り注いだ。

 「何とかしようと食らいついたので打てた。体も反応した感じ。結果が出たことはよかった」

 技ありの一打でファンの度肝を抜いたのは4回2死二塁だ。2ボール2ストライクの平行カウント。直球、変化球を半々の割合で待つ打者が多いが、この回からバッテリーが直球の割合を多くしたことで「直球7割、変化球3割で待った」。投じられたのは133キロのフォーク。それでもイチロー(マーリンズ)ばりのバットコントロールで安打にしてみせた。

 並の高卒新人なら簡単に空振り三振に倒れていただろう。なぜ打てたのか。秘密は中学時代にある。当時シニアリーグに所属していた平沢は、練習のない平日は通っていた宮城・高崎中で野球のトレーニングの意味も兼ねてバドミントン部で練習。動体視力や瞬発力を養い、リストも強化した。運動能力の高さもあり、3年時には県大会に出場。中学時代に養った瞬時の判断力と瞬発的な動きが、曲打ちとも言える右前打に生かされた。

 ピンチを救う存在になれる。実弾を所持していたとして銃刀法違反の疑いで逮捕されたナバーロは、長期離脱が避けられない状況。二塁のレギュラーが有力だった右の大砲の不在はチームにとって痛いが、遊撃1番手の鈴木が二塁に回る可能性もあり2番手の平沢にとってはチャンスだ。この日はフル出場し、守備では計5度の守備機会を無難にプレー。3回1死一塁では二遊間のコンビを組んだ中村と遊ゴロ併殺も完成させた。25日の西武戦(サンマリン宮崎)にも先発出場の予定で、伊東監督は「今後もプロの球を多く見るため、1打席でも多く立たせてやりたい」と期待を寄せている。

 28日に仙台育英の卒業式に参加するため、26日から数日間はチームを離れる平沢は「あす(25日)も結果を残せるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。将来のスター候補生は着実にプロの階段を上がっている。 (山田 忠範)

 ▼オリックス・山本栄二プロスカウト 初めて対戦する投手が投げたフォークボールに、しっかりと反応して打った。18歳とは思えない。大したもの。

 ◆平沢 大河(ひらさわ・たいが)1997年(平9)12月24日、宮城県生まれの18歳。仙台育英ではオリックスのドラフト6位・佐藤世那と同期で、昨年の春夏の甲子園に出場。春は2回戦で敗退も、夏は3本塁打を放ち準優勝に導く。15年ドラフト1位でロッテに入団。1メートル76、76キロ。右投げ左打ち。今季年俸1200万円。

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