オコエ珍安打!ひびバットで2点打 試合前から「おかしいなと…」

[ 2016年2月25日 06:40 ]

<西・楽>2回1死二、三塁、バットを折られながらも左前適時打を放つオコエ

練習試合 楽天5―0西武

(2月24日 サンマリン宮崎)
 鈍い打球音とともにどん詰まりの打球が遊撃手後方に落ちた。楽天のドラフト1位・オコエ(関東第一)は一塁ベース上で照れ笑いを浮かべるしかなかった。1―0の2回1死二、三塁。西武の先発・バンヘッケンの内角136キロの直球にバットは根元からへし折れたが、2点打となり追加点を挙げた。

 「もっと良い打球がいくのかなと思ったが、折れちゃいました。ああいった形で打点が付き、ラッキーでした」

 見事なまでに真っ二つに折れたバット。実は試合前の打撃練習から「異変」を感じていた。「おかしいなと思いながら使っていた」。バットには恐らくひびが入っていたが、昨夏まで金属バットで打っていた高卒ルーキーは「(木製の)バットを折ったのは初めてで感覚が分からなかった」という。「ヘッドがどっかに行っちゃった」と目を丸くしていたオコエ。普通なら使い物にならないバットでもタイムリーを打てるのが「持っている男」だ。池山打撃コーチから「インコースを突かれても振り切れば、詰まってもヒットになる」とアドバイスを受け、すぐに実践。内角球をしっかり振り抜いたからこそヒットになった。

 これで実戦7試合で19打数5安打、打率・263ながら、チームトップの9打点。勝負強さを発揮する18歳に、梨田監督も「本当に結果を出すね」と目を細める。前日は関東第一野球部の同期らが宮崎まで激励に駆けつけ、名物「チキン南蛮」を一緒に食べた。先輩たちとの競争が続く中で、つかの間のリフレッシュとなり、好結果につながった。

 梨田監督は25日のソフトバンク戦でオコエ、2位・吉持(大商大)、3位・茂木(早大)をドラフト指名順に1番からスタメンに並べることを明言した。オコエにとって1番での先発出場は、プロ入り後の実戦で初めてだ。「岡島さんとか聖沢さんとか先頭打者を見ると、積極的に初球から振っている。そういうところを見習っていきたい」。トップバッターは高校時代から慣れ親しんだ打順。目標の開幕1軍に向けて、絶好のアピールのチャンスとなる。 (徳原 麗奈)

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