メジャーも評価した分析力 楽天を支える“データのプロ”の思い

[ 2016年2月25日 11:45 ]

宮崎・アイビースタジアムでチームの練習を見守る楽天・行木スコアラー

 楽天ベンチにデータのプロフェッショナルがいる。行木茂満スコアラー(41)だ。プロ経験はないが、ドラフト1位のオコエと同じ関東第一で遊撃手として活躍。卒業後はスポーツのデータ分析を行う会社に入り、野球界ではプロ野球だけでなく、メジャー球団からデータ分析を依頼されるほど、その分析力を高く評価されていた。2005年からはプロ野球に新規参入した楽天を担当。球団から「ぜひ、チームに付いてほしい」と請われ、2008年からは現職で打者を担当している。

 他球団の投手や野手の守備力はもちろん、それに対する自軍の打者の能力や傾向も含めると、そのデータは膨大な量となる。入団当初は誰よりも早く球場入りし、誰よりも遅く球場を出る生活が続いた。そんな必死の姿はすぐにチームに伝わり、選手からも積極的にアドバイスを求められるようになる。行木氏もそれに応えようと、めまぐるしく展開する試合状況に応じて的確なデータを提供してきた。

 選手としても人間としても尊敬している選手のひとりがキャプテンの嶋。ともに低迷期を経験しており「嶋の苦労を近くで見てきたし、何とかしてあげたい、と思って自分たち裏方も頑張っている」と言葉に力を込める。2013年の優勝時は「主役は選手だから」との理由で人前では泣かず、一人トイレで歓喜の涙を流した。

 「とにかく勝ちたいし、そのために選手をサポートしたい。もう一度、日本一の喜びを感じたいです」。2年連続最下位からの巻き返しに燃える思いの強さは、裏方スタッフも同じだ。

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