智弁和歌山・高嶋監督 勇退へ 春夏計3回全国制覇

[ 2015年8月10日 05:55 ]

<智弁和歌山・津商>甲子園を去る智弁和歌山・高嶋監督

第97回全国高校野球選手権第4日・1回戦 智弁和歌山4―9津商

(8月9日 甲子園)
 春夏計3回の全国制覇を果たし、甲子園監督通算最多の63勝を誇る智弁和歌山・高嶋仁監督(69)が今夏限りでユニホームを脱ぐ決意を固めたことが9日、分かった。この日、津商に4―9で完敗し初戦敗退。試合後、スポニチ本紙の取材に「自分の腹は決まっています。あとは上(学校)が決めること」と語った。既に報告を受けている学園の理事会は慰留しているという。

 高嶋監督は智弁学園の監督を経て、80年に智弁和歌山の監督に就任。1学年10人の少数精鋭で、走り込みや徹底した打撃練習などで鍛え上げ、毎年、強力なチームをつくり上げてきた。今年は3年ぶりに甲子園に駒を進めた。

 近い関係者の中には高嶋監督の体調面を危惧する声もある。2年前、現3年生が入学した時に「おまえたちが最後になる。絶対に甲子園へ行こう」と、15年夏を最後に一線を退く覚悟を決めていたようだ。後任は、今夏からベンチ入りしていた喜多隆志副部長(35)が濃厚。97年夏の優勝メンバーで、慶大を経て02年から5年間、ロッテでもプレーした。

 高嶋監督は今秋に地元で開かれる「紀の国わかやま国体」まで指揮を執る可能性はあるが、甲子園での采配はこの日が最後となりそう。今夏の神奈川大会決勝で敗れた横浜・渡辺元智監督(70)に続いてまた一人、名将がユニホームを脱ぐことを決断した。

 ◆高嶋 仁(たかしま・ひとし)1946年(昭21)5月30日生まれ、長崎県出身の69歳。海星(長崎)では2、3年の夏に甲子園出場。日体大を経て72年、智弁学園(奈良)の監督に就任し春2度、夏1度の甲子園。80年に兄弟校の智弁和歌山に移り、創部2年目の無名校を春11度、夏21度出場の強豪に育て上げた。初優勝は94年春。夏は97年と00年の2度制覇。監督通算63勝(32敗)は歴代最多。

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