大谷に劣らぬ大器!?栗山監督が期待する2年目右腕・白村

[ 2015年8月10日 10:00 ]

栗山監督が期待するプロ2年目の中継ぎ右腕・白村

 二刀流男に劣らない大器なのか。「能力は抜群にある。“バカヤロー!”って普通に話しかけるのはあいつくらいだね。生活とか食事とか、今は翔平(大谷)より厳しく言っているよ」。日本ハム・栗山監督にここまで言わせ、期待をかけられているのはプロ2年目の中継ぎ右腕・白村だ。

 大谷のサヨナラ打で勝利した8日の楽天戦(札幌ドーム)では、同点の8回からマウンドに上がると最速154キロの直球と140キロ台の高速フォークを軸に3者凡退。リーグ屈指を誇る日本ハム救援陣の中で、今や勝利の方程式の一角を担っている。8月9日時点で、29試合に登板し防御率1・70。6月27日の西武戦(西武プリンス)から14試合連続無失点だ。白村が「1人も還すつもりはないし、気持ちで負けないように投げている」と言うように、口を真一文字に結び、打者をにらみつける表情は気合がみなぎっている。

 昨年、慶大からドラフト6位で入団。下位指名にはワケがある。大学1年春の新人戦で153キロを計測し、注目を集めたが「野球に集中できていない」ことから慶大・江藤省三元監督から自主休部を促され、2年時の10月から10カ月間は野球から離れた。復帰後も好不調の波が激しく、4年間で通算12勝。誰もが認める能力を、結果として十分に表せなかった。

 順調に見える今季も、序盤は自らの失策から失点するなど不安定な投球を露呈する場面があった。昨季はわずか10試合の登板。それでも終盤に調子を上げ、ソフトバンクとのCSファイナルS(ヤフオクドーム)では3試合に救援するなど評価は高いだけに、栗山監督は警鐘を鳴らす。「あそこ(CSの頃)にもっていきたい。まだ(精神的に)ムラがあるから怖い。キャンプの時からあいつには厳しく言っている」。2年目で真価を発揮しつつあるが、指揮官が手綱を緩めることはない。それが白村のためであると知っているからだ。

 白村は陽気な性格で人なつこく、報道陣の取材にも嫌な顔を見せず、一つ、一つ丁寧に答える。応援大使を務める北海道浦河町から特製のミニ大漁旗をプレゼントされると「あれをもらってから調子が良いんですよね」。同町のキーホルダーを練習用バッグに付けるなどサービス精神も旺盛だ。伸び盛りの23歳。実りの秋へ向け、ますます存在感を高めていってほしい。(柳原 直之)

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