「タイブレーク」一部で春季導入済み…進む健康管理対策

[ 2015年7月28日 11:10 ]

98年夏の甲子園、準々決勝PL学園戦で延長17回を投げ抜いた横浜・松坂

 日本高野連は、これまでも健康管理面においてさまざまな対策を講じてきた。1958年夏の甲子園大会から延長18回打ち切り規定を導入。98年夏に横浜・松坂大輔が準々決勝のPL学園戦で延長17回250球を投げたことを受け、00年センバツからは延長規定を15回に変更した。13年センバツで済美・安楽智大が5試合772球を投げたことが国内外で議論を呼ぶと、同年夏の甲子園大会からは準々決勝翌日に休養日を設定している。

 タイブレーク方式については、明治神宮大会では東日本大震災の影響もあって11年から、国体でも13年から導入されていた。さらに、試合の早期決着を図ることで選手の健康管理につなげることを狙いに14年から一部の春季地区大会などで導入。今春は一部の都道府県大会、各地区大会で一斉導入された。甲子園大会でも採用を検討するため、14年7月に全加盟校を対象にアンケートを実施し、議論を重ねている。

 軟式野球では14年の全国大会準決勝・崇徳―中京戦で4日間にわたるサスペンデッドの末、延長50回で決着したことから導入が検討され今年の全国選手権大会では延長13回から無死一、二塁でのタイブレーク方式を実施することが決まっている。

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