巨人 混セ抜け出しへ!菅野“フル回転”中5日ローテだ

[ 2015年7月28日 05:30 ]

キャッチボールする菅野

 エースは中5日でフル回転だ。巨人の菅野智之投手(25)の次回登板が、中5日で30日のDeNA戦(京セラドーム)となることが27日、分かった。両リーグトップの防御率1・68を誇る右腕の登板間隔を詰め、混セからの抜け出しを図る。不振により再調整中だった内海哲也投手(33)も29日の同カードで1軍復帰。対戦成績5勝8敗と今季苦戦を強いられているDeNAを、一気に叩く。

 これまでより登板間隔を1日詰める菅野の中5日は、5月12日の広島戦(東京ドーム)以来、登板9試合ぶりとなる。

 借金1のチームは首位と2ゲーム差の3位。首位から4ゲーム差以内に5チームがひしめき合う大混戦を、打撃陣の極度の不振が響いて抜け出せずにいる。そんな中、開幕からチームを率いる菅野は、両リーグトップの防御率1・68の安定感。ここに期待をかける。

 難敵に当てられる利点もある。中6日であれば、中日相手の登板だったが、これがDeNAに変わった。DeNA戦は目下6連敗中。今月13~15日の3連戦は高木勇、杉内、田口と先発3投手いずれも5回を持たずに降板した。シーズン終盤を見据えて苦手意識を払しょくするためにも、DeNAに対して開幕戦の3月27日、さらに4月16日と今季2戦2勝の菅野で手堅く白星が欲しい。

 菅野はこの日、気温35度に達した川崎市のジャイアンツ球場で、1軍合流した内海やポレダとともに練習。「広島も暑かったけど、こっちも蒸し暑いですね」と大粒の汗を流した。

 エース級の投手は中5日というのが原監督の考えの根底にある。昨秋の練習中にも「中5日で回ると柱が5人という感じになる。6人で回すと弱さを感じる人が出てくる」と持論を展開していた。指揮官はチームとともに広島から船で松山入り。港ではカメラマンのリクエストに応えて石原裕次郎ばりのポーズを取り、波止場が舞台となった往年の日活映画をダブらせ「霧笛が俺を呼んでいるぜ!」と笑顔を見せていた。

 リーグ4連覇を狙えるのは巨人だけ。偉業の実現に、エースをフル稼働させる。

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