近江 多賀監督、エース・小川に驚き「頼りになるなと」

[ 2015年3月24日 16:43 ]

<近江・九産大九州>近江の先発・小川

第87回選抜高校野球大会第4日・1回戦 近江2―0九産大九州

(3月24日 甲子園)
 “近江ブルー”の背番号「1」が、ひと回り成長して甲子園に戻ってきた。九産大九州打線を相手に115球で4安打完封。小川は「投げやすいマウンドでした。バックも良く守ってくれて助かりました」と振り返った。

 初回は死球、2回、5回は四球と、この日の3四死球はいずれも先頭打者へのもので、自らピンチを招いた。それでも昨秋に習得した左打者へのシンカーを有効に使い、要所をしっかりと抑え込んだ。

 昨夏の悔しさを忘れてはいない。2年生エースとして聖地のマウンドに立った小川は、初戦の鳴門(徳島)戦で完封勝利。3回戦の聖光学院(福島)戦でも8回まで無失点を続けた。だが、1点リードの9回、相手のクリーンアップから始まる攻撃を食い止められず、まさかの2失点で逆転サヨナラ負けを喫した。

 この日は2点リードとはいえ、9回の相手の攻撃は4番からだった。「先頭を打ち取って3人で抑えたのは良かった」と多賀章仁監督。成長をみせたエースへの賛辞は続いた。「小川は素晴らしいピッチングをしてくれた。頼りになるなと驚いています。イニングの最初に四球を出したりしたが、ランナーを置いている中で本塁に返さない。落ち着いて投げていましたね」。

 2季連続で初戦突破を果たした。わずか3安打の攻撃面には課題が残ったが、指揮官は次戦に向け「しっかりと調整したい」と力強く語った。

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