敦賀気比・平沼 金属バット導入後では初の快投「勝てればいい」

[ 2015年3月24日 05:30 ]

<敦賀気比・奈良大付>1安打完封と好投した敦賀気比・平沼

第87回センバツ高校野球第3日・1回戦 敦賀気比3―0奈良大付

(3月23日 甲子園)
 9回2死となり、最後の1球で初めて本気を出した。ちょうど100球目の内角直球は、この日最速の142キロ。詰まらせた一ゴロでゲームセットとし、敦賀気比・平沼が昨夏の坂出商戦(1回戦)に続く自身2度目の完封勝利をマークした。

 「きょうは130キロ台しか出ていなかったですが、キレを重視していた。2巡目から相手打者が踏み込んできたので、内角をどんどん突いていった。9回だけ、力を入れたら140キロを超えました」

 6回1死から9番高橋の左前打が唯一の被安打。8回まで毎回の、すべて空振りで10三振を奪い、与四球はゼロ。5回2死から失策で完全が消え、6回1死で無安打無得点まで無くなっても「勝てればいい」と落ち着いていた。選抜での1安打完封勝利は、金属バットが導入された1975年以降14人目だが、二ケタ奪三振&無四球で飾ったのは初めてだ。

 不安だらけの甲子園凱旋だった。2年生で出場した昨夏は5試合で計544球を投げ、秋は右肩が上がらなくなった。今大会のために大阪入りした一週間前に右足の親指がめくれて出血し、この日もテーピングで患部をぐるぐる巻きにしての投球だった。

 何より、甲子園が恐ろしいと感じていた。昨夏の準決勝・大阪桐蔭戦で初回に5点の援護をもらいながら、5回0/3で12失点KO。「それ以来の甲子園だったので緊張もありましたが、あの時みたいに逃げたくなかった。きょうは攻めていけた。上出来です。まだ一番いい頃ではないですが、近いところまで戻ってきた」

 4番打者として、5回に右翼フェンス直撃の二塁打を放つなど2安打。投打で暴れた平沼の顔には、再び自信がみなぎっていた。

 ▼巨人・山下哲治スカウト部長 投打とも(ドラフトの)対象になってくる。夏に向けてもっとスピードが出てくれば。打撃はリストが強く、大きいのが打てる。

 ▼阪神・熊野輝光スカウト 緩急をつけ、特に変化球のコントロールが良かった。打撃も素晴らしいし、非凡。

 ≪昨夏も完封≫敦賀気比・平沼が10三振を奪い、1安打完封勝利。75年の金属バット導入後では、14年履正社・溝田が都小山台との1回戦で記録して以来14人目。2桁奪三振かつ与四死球0での達成は、74年に高知・高橋が津久見との1回戦(10奪三振)で記録して以来41年ぶり2人目となった。また、平沼は昨夏甲子園でも完封勝利。夏春連続完封は大阪桐蔭・田中に続き、今大会2人目。

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